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2018ハロウィン特別コラム:なずみ先生

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なずみ先生

なずみ|電話占いウラナ

時間外
皆様こんにちは、なずみです。

あんなに暑かった夏がウソのように秋らしくなってきました。

そろそろ皆さんも秋のお出かけの予定など立てていらっしゃるのではないでしょうか。

近頃では街に出ると、にぎやかなハロウインのデコレーションに出会います。

あまりにかわいくて私も一つ、怖い顔のジャックオランタンのキャンドルホルダーを求めました。

魔女とか猫とかもにぎやかにちりばめられて気にいっています。

なんでハロウィンになるとこのカボチャのランタンが登場するのか、それもなんであんなに怖い顔をしているのか調べてみました。


昔々のアイルランドにジャックという怠け者で飲んだくれの鍛冶屋がいました。

ハロウィンの日、ジャックは酒場で悪魔に出会いました。いつものように飲んだくれ、金を払おうとしたけれどお金が足りません。知り合いのだれも呑んだくれのジャックにお金を貸す人はいません。

ジャックは悪魔にお金を貸してくれないかと持ちかけました。
悪魔はお前の魂と引き換えだといって、コインに化けました。
ところがジャックは悪魔が化けたコインを支払わず、悪魔が化けたコインの上に銀でできた十字架を置いたからさあ大変!悪魔は苦しくてたまりません。
ジャックは悪魔に向こう10年は魂を取りに来ないと約束させて悪魔を放しました。
それから10年して、悪魔は約束通りジャックの魂を取りに現れました。
ジャックは最後にうまいリンゴが食べたいといい悪魔をりんごの木に登らせました。
するとジャックは悪魔の上った木の根元に十字架を刻み、悪魔を降りられなくしてしまいました。

悪魔は困って二度とジャックの魂を取りに来ないと約束したのでした。
そのあと、ジャックは悪の限りを尽くします。だって何をしても地獄に行くことはないのですから。

そして時が過ぎ、ジャックの寿命が尽きました。
さすがに悪の限りを尽くしたジャックは天国にはいけません。
仕方なく地獄へと行くのですが、地獄では悪魔が約束を覚えていてジャックを地獄に入れてくれません。

困ったジャックは悪魔にどうしたらいいかと尋ねます。
悪魔はもといたところに帰れといいました。

仕方なくジャックは来た道を引き返します。しかし、そこは暗くてとても寒い道でした。
ジャックは地獄に引き返し、悪魔に明かりをくれないかとせがみます。
悪魔は仕方なく地獄の業火の残り火を渡しました。

ジャックはその灯を近くにあった蕪に入れてランタンにして道をたどっていきました。
生きていた時の行いで天国にはいけず、悪魔との約束で地獄にも入れないジャックは、今でもあの世とこの世の間を彷徨い続けているそうです。

そしてアイルランドのお話はハロウインのお祭りと一緒に海を渡り、アメリカに行きつきました。アメリカでは蕪よりもカボチャのほうがたくさん採れてしかも大きいのでいつの間にかジャックのランタンは蕪からカボチャになったようです。
あの怖いカボチャの顔は、ハロウインの日にあの世から帰ってくるお化けたちを追い返す魔除けの意味もあったのですね。

それにしてもジャックの狡猾さに比べて悪魔のかわいらしさと正直さにちょっとびっくりするお話でした。

話は変わりますが、カボチャのプリンやパンプキンパイには紅茶が合うと思うのですが皆さんいかがですか?
カボチャのお話をしていたらパンプキンパイが食べたくなってきてしまいました。
皆さんもおいしいお菓子で秋の夜長を楽しんでくださいね。