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2022年下半期の運勢コラム:【煌れいら】易

鑑定師 メッセージ

皆様こんにちは。

2022年の7月から12月までを易を使い占ってみました。

月ごとに占いましたのでぜひ参考までにしてください。

皆様が良い下半期を過ごせるように。。。

●7月

山水蒙(さんすいもう)の五爻変(ごこうへん)風水渙(ふうすいかん)に之(ゆ)く

■全体運

*互卦(ごか):内側に含まれる象意「地雷復(ちらいふく)」

*綜卦(そうか):上下逆から観た象意「水雷屯(すいらいちゅん)」

*錯卦(さくか):陰陽を転換させた象意「澤火革(たくかかく)」

*経験が無い故に内面に問題を抱えており外へ出ようにもストップがかかり動きが取れない状態です。「教育」に関する卦ですのでこれを得ますと「私は学校勤務でもありませんし、学生という身分でもありません、どのように理解すれば良いのでしょうか?」というご質問をよく頂きます。自分がアドバイスを求める立場なのか、あるいは求められる立場なのか、によって考え方や取るべき行動が違ってきますので両面から観てまいります。

*アドバイスを求める立場にある場合は「一人でモンモンと悩んでいても解決しない」という卦です。

「蒙」とは赤ん坊が不安定な足取りでよちよち歩くがごとく草木がアチコチに生え伸びて屋根を覆っている状態です。この無造作に広がった草木はまるで解決の糸口を覆い隠しているかのようで悩める人にはその糸口が見えません。ですが専門家はその糸口を見つけて提示してくれるのです。

*もちろんご自分で出来るところまでは一生懸命なさってください。それでも尚、埒が開かない時に師と仰ぐ人に指示を求め「教育」を受けると良い、とこの卦は示しています。

*但し最初は上手く行かず「産みの苦しみ」を味わうことになるでしょうし(水雷屯)、古き悪しき慣習を破り新しい事を開始する時などは周囲との軋轢に悩まされることもあるでしょう(澤火革)。

ですが、自分で限界まで頑張った後に心の底から真のアドバイスを求める場合は現状を打破し良くないことは散って一皮剥けたように新しい道を進むことが可能になります(風水渙)。

*一方、アドバイスを求められる側の立場にいる人に必要な注意事項は「アドバイスを求める側が求めるまで安易に手を貸さない」ということです。この卦の説明の中に「童蒙来りて我に求む」というのがあります。もちろん命に係わるような深刻な状況であれば教える側から手を差し伸べてもかまいません。あくまでも基本は悩める人から先にアドバイスを求めるものであり、相談者の怠慢から安易にアドバイスを求られたり、アドバイスの内容の良し悪しを疑って二度三度と同じことを繰り返し尋ねてくるような場合はアドバイスをしない方が賢明です。

☆仕事運

自分の立場が部下・同僚・上司・取引先であれ、アドバイスを求める側であればできる限りのところまで頑張り、それを言葉にして専門家に明確に相談すると良きアドバイスを得ることができます。

アドバイスをする側であれば、じっくり相手を観察する、あるいは話をよく聴いて得意分野や興味のある分野を見つけてそれを話題にしながら相手の懐(ふところ)に静かに入って行くようにアドバイスをしてください。

☆恋愛運

これから恋愛の為に新しい出逢いを求める場合も、既にお付き合いがある場合でも自分の中のモヤモヤした気持ちが生じて、それが晴れてクリアになるのかならないのかを見極める時に来ているとみます。モヤモヤが消えたなら新たな良い出逢いがある、また既に決まった相手との仲が今まで以上に深まるでしょう。自分一人で無理に解決を試みたり、自分の気持ちに嘘をついて表面的にやり過ごすと後々に問題が大きくなって後悔をしそうです。

恋愛に関してアドバイスを求められたなら、相談者がなかなか口に出せないでいる部分を仕草や表情から見逃さずに読み取ってください。

☆対人関係

細かい事は相手の言う通りにしても良いですが、どうしても譲ることのできない事柄に対しては誠心誠意を尽くし丁寧に言葉でもって説明し相手に理解してもらうよう努力をしてください。

その時の相手の反応を含めて状況が分かってから良き師となる方にアドバイスを求めてください。

アドバイスを求められた場合は、状況によってはアドバイスをしないで唯々相談に来た方に悩みを吐き出してもらうだけで良い場合が多いので徹底的に耳を傾けてあげてください。

☆開運方法

*毎朝起きたらコップ一杯のお白湯(さゆ)をゆっくり噛むような感じで飲む。

自分の体の中から毒素を出すイメージをしながら飲むと良い。

☆ラッキーカラー

青・黒


●8月

風地観(ふうちかん)の三爻変(さんこうへん)、風山漸(ふうざんぜん)に之(ゆ)く

■全体運

*互卦(ごか):内側に含まれる象意「山地剥(さんちはく)」

*綜卦(そうか):上下逆から観た象意「地澤臨(ちたくりん)」

*錯卦(さくか):陰陽を転換させた象意「雷天大壮(らいてんたいそう)」

*大艮(だいごん)の象:陰陽を二本ずつまとめて観ると「艮(ごん)」と同じ象になる

*十二消長卦(じゅうにしょうちょうか):9月を表す

*「風地観」の「観」と言う字にはどのような意味が含まれているかと言いますとこれは二羽のコウノトリが口を揃えて並んでいる様子と、人が目を開いて物事を見ている様子を表しているのです。つまり「遠くに飛んでみる」という意味ですね。

この卦の上卦にも同じ象意が含まれているのです。 上卦は「風」ですから人や物の往来を表し、遠くへ飛び外を見て回るという意味なのです。

*ところが下卦は「地」ですから動きがありません。外を見て回るというよりは、じっくり足元を観察するという意味合いです。厳密には実際に距離を大きく離れて移動しようがしまいが観るべきは自分の内面である、というのがこの卦が真に意味するところです。それも瞳に映っている象を脳で受信して見るというよりは心眼(しんがん)で物事を深く観るというわけです。

*この卦の「観る」とは一般的には下の立場の者が上を観ることを意味します。例えとしては上の立場にある聖人が儀式のために手を洗って酒食を神に捧げようとする時、聖人の心に誠意があるならば、まだ手を洗っただけの時に既に儀式を観る人民の心は感化されている、つまり聖人の行う儀式だけでなくその御心=誠意を、人民は観ているのですから、そのような観察を心眼でしてくださいね、の意味なのです。綜卦が「地澤臨」ですから、逆に上の立場の者が下の立場の者を観察している、という意味もあります。

*また一人の人間でも観る立場と観られる立場の両方がありますので、この両方を日常生活に当てはめてみてください。いつも観ている側と思っている親が実は子供にとても細かい点を観られていた、あるいは教師が生徒に観られている、上司が部下に観られている、などです。

☆恋愛運

*相手の心の中をアレコレ気を揉んで探るのと同様に、自分自身の心の中も観察すると良いです。

「自分は一体どういう気持ちなのか?」「どういう恋愛関係を続けたいのか?」を冷静に見つめてください、という意味です。具体的に「○○という言い方は不快だ」とか「××という言葉は心地よい」といった具合に確認していくのです。自分の気持ちが不安定だと良い恋愛はできません。これから出逢いを求める人も、既に交際中の人も一人で静かに過ごせる時間をもってご自分の心に向き合うと良い、というのがこの卦の教えです。

二人で話し合うだけが恋愛感情を産んだり育んだりするわけではないということですね。

☆対人関係

*自分の心を自分が静かに観察するのがこの卦の第一義ですが、もちろん相手の気持ちも観察することになります。逆に相手も相手自身の心を観察していると同時に、こちらの気持ちも観察しているわけです。お互いに観察しつつ観察されつつ、というわけです。

*この時に目だけでなく心眼でも、そして時には聴覚・味覚・嗅覚・触覚を時にフル活用させて人の息の流れから世間の息の流れや、捉えどころの無い雰囲気や空気感、そして全ての現象の奥の奥を観ることが必要です。そうすれば対人関係の問題点が浮かび、今後に新たな人間関係を築く方法や維持する方法も自然とわかるようになります。

☆開運方法

*自宅から場所を変えて旅先でゆっくり過ごす。

*風地観の「観」という字から日本語の「観光」という言葉が生まれているのでこれに則り「観光」する。

但し行った先ではあちこち観光地を観て回るよりも一か所滞在型の観光が良い。

アクティビティやイベントを催ししているホテルに宿泊するのも一案。

自宅からの距離は問わない。同じ市内や都道府県内のお気に入りの宿泊所で良い。

☆ラッキーカラー

青・黄 


●9月

山澤損(さんたくそん)の 三爻変(さんこうへん)、山天大畜(さんてんたいちく)に之(ゆ)く

■全体運

*互卦(ごか):内側に含まれる象意「地雷復(ちらいふく)」

*綜卦(そうか):上下逆から観た象意「風雷益(ふうらいえき)」

*錯卦(さくか):陰陽を転換させた象意「澤山咸(たくざんかん)」

*似卦(じか):似ている卦で、この場合は明智を意味する「離(り)」となる。

*包卦(ほうか):「乾」の中に「坤」が包まれている。

*元の意味は人民の富を減らし、その分を君主の収入へ回す、つまり下から上へと利益が流れることを表しています。これは君主一人を指していう場合もありますが、国家や政府のことであるとの捉え方があり税金の流れが相当します。個人で利益を独り占めしないで広く世の為・人の為にその利益が運用されるならば社会生活が潤い、いずれは人民も豊かになるというわけです。

*短くは「損して得取れ」や「負けるが勝ち」という風に説明されることが多いのがこの卦です。

でも永遠に損したままではありませんのでご安心ください。この卦の互卦は「地雷復」で、物事が復活する兆しを含んでいますし、綜卦は「風雷益」ですから損とは逆になります。

さらに今回は之卦で「山天大畜」を得ました。自暴自棄にならず利他に徹すれば後々に状況が良くなるでしょう。

*注意点は「いつかは自分の利益になるのだから」という下心ありきで「損」をしても何の得にもなりません。困った人を助ける、自分の持てる力を発揮する時はどうぞお相手が助けられて幸せになることだけを願いながら行ってください。「養生訓」の著者である江戸時代の儒学者貝原益軒は貝原損軒と呼ばれていました。損を益に変えたのはお亡くなりになるわずか7年前でした(享年85歳)。自分が損をして相手や社会を助けても、回り巡っていつかは自分の利益となると理解しておられたようです。

☆仕事運

*他人のミスを自分が補ったり、自分が資料を集めて考えた企画が他の人の名前で採用されたり、就職も第一希望のところでない、あるいは採用されても自分の資格や得意分野が活かされない職場であるかも知れません。

*また採用する立場ですと雇用後の短い間に辞められたり、人事異動で自分の推薦する部下が左遷される等、何かと自分が不利な立場に立たされている感じが拭えないのですが、それでも縁の下の力持ちとして置かれた状況で誠意を持って行動すると後々に状況が好転する、という卦です。

*他には商談の交渉や成立条件、取引などでも急いで良い結果を求めてしまうと良くありません。

後々の収益を考え今の今は「損して得取れ」を念頭に行動を取ると良いです。

☆恋愛運

*第一にはやはり「山澤損」ですからこれを念頭に置いて考えます。出逢いを求めておられる場合は他人ばかりが良い方と出逢って自分にはご縁がない、良いな〜と思っていた方は別の方と付き合い始めてしまわれた、といったことが起こりがちです。確かにこの卦の錯卦は「澤山咸」ですから若い男女がお互いに感じるところありという状況を表しており正に恋愛の状況にあるのです。

でも残念ながら「損」が第一義ですので最初は上手く進みません。

*この八卦は後になって思っていたより良い出逢いがあるなど、後から貴方(貴女)の良さに相手が気づく場合があるかも知れませんので今は焦らず心の平穏を保っておくのが鍵となります。

*既に恋愛関係にある場合は、相手ばかりが目立って褒められているように思う事があるかも知れません。これも「損」のなせる業ですので今暫くは相手を立てて縁の下の力持ちに徹しておれば時を経て自分側に「益」つまり良い思いをすることが起るでしょう。

☆対人関係

*理不尽だと思ってもそれは永遠には続かないので、今暫くは周囲の引き立て役に徹するのが賢明です。特に心に思ったことを直ぐに言葉に出してしまうと誤解をされやすいです。

一旦は言葉を飲み込んで、状況をよく見てから発言をしても遅くはありません。

*また自分に嬉しい事があっても、その嬉しい気持ちを出し過ぎてはしゃいでしまうと周囲から嫉妬される対象になりかねませんので、少し気持ちを抑えておくのが良いです。

☆開運方法

*星を観察したり、星型のグッズを身につける。

*常時携帯用と職場置き用の傘を用意し、急な雨に濡れないようにする。

*静かで落ち着いた雰囲気のある飲食店で過ごす。

☆ラッキーカラー

黄色・白色


●10月

地山謙(ちざんけん)の初爻変(しょこうへん)、地火明夷(ちかめいい)に之(ゆ)く

■全体運

*互卦(ごか):内側に含まれる象意「雷水解(らいすいかい)」

*綜卦(そうか):上下逆から観た象意「雷地豫(らいちよ)」

*錯卦(さくか):陰陽を転換させた象意「天澤履(てんたくり)」

*男子裸身の象:一陽五陰で三爻のみが陽である卦

*自分に何か良いところがあり、業績や利益を上げたなど誇り得るものが有るとしてもそれをひけらかさないという意味です。卑屈になり「いじけてしまう」こととは別です。

下卦が「山」なのでストップという象意であり外へ出さない、上卦は「地」であるので自分の外では(=社会では)従順でいる、という象意です。

*「山」は盛った土ですから高いのが当たり前ですが、その山が低い位置に降りてきている様子は本来の姿と逆になります。つまり上にあるものが下へ行き、下にあるものが上に行くので謙虚にしていれば上下でエネルギーの交流が生まれて何事も上手くいくのです。

*予期せぬ問題が起って驚くことがあるかも知れませんし、たとえ自分の手から何かが離れてしまう事があったとしてもそれは問題解決と運勢好転への一歩ですので、あくまでも落ち着いて謙虚さを貫いてください。そうすれば嬉しいことが起るでしょうし、その嬉しさに羽目を外さずに礼節を守っておればさらに周囲からの引き立てをも得ることができるでしょう。

☆仕事運

*この卦の説明の中に「君子有終」というのがあります。お仕事で経営者などトップの立場にいる方、あるいは部下がいて指示をして決定権がある立場の方は「え?終わるの?ダメなの?有終の美を飾ると言っても終わっちゃうの?」と理解してしまわれる方もあるようですが、これは誤解です。

*正しくは「謙虚でいることが上の立場に立つ者のあるべき『最終的な姿』である」、あるいは「謙虚でいると最終的には「良い終わり」がありますよ」の、意味です。

*自分にできる事があっても「能ある鷹は爪隠す」の方針を取り入れ、持てる「能」をさりげなく使うのが良いのです。

*また、今は部下のいる上の立場になくとも、お仕事で関わる人全てに対して謙虚にしていれば君子と同じように後に開運しますよ、の意味です。

☆恋愛運

*「男子裸身の象」の卦を得た時の恋愛には注意が必要です。一陽五陰の文字通り、男性一人に対して女性が5人居る象となっています。貴女が男性であるならモテモテ状態でありますが有頂天になっていますと男女関係で揉めることになります。思ってもみなかったちょっとした言葉遣いや仕草で相手に誤解を与えないよう注意が必要です。

*女性であるならライバルが4人もいて、自分を含め5人で一人の男性を追う形となりますがこの〇人というのはあくまで象徴ですので数に拘らなくともよいです。

ライバルと恋愛の勝負に勝つには、どうすれば良いのか?

まずが冒険や困難に打ち勝つ心の準備が必要です。「大きな川を渡る」ような気持ちですね。

多少濡れることもあるでしょうし、溺れそうになる危険なめにも遭うでしょうが、とにかく向こう岸まで渡るという覚悟で臨んでください。

そして、その時に周囲の助けや智慧を得るにはやはりこの卦が示す「謙虚さ」が必要です。

*この卦は全てが陰の中に陽が一つ飛び込んできたとして、もし妊娠を占った場合はその可能性あり、と解釈する観方もあります。

☆対人関係

*とにかく「実るほど頭が下がる稲穂かな」の示す通りの言動であれば対人関係で大きな問題が起こる事はないでしょう。自分の持てる財力や能力を自慢することは控えておく方が良いです。

*元々は二つの麦の束を同じ分量ずつ手で握っている状態が「謙」の表すところですので、もし自分が余分に何かを持っているのであれば、それを自分より少ない人へ分け与えることが良しとされます。

*これは「物」でなくてもかまいません。例えば何かが出来ない人の代わりにしてさしあげる、役立つ情報をまだ知らない人にさりげなく伝える、などでもかまいません。

☆開運方法

*ボランティア活動をする。

*根菜類を食べる。

☆ラッキーカラー

黄色・人から見えない所に何か赤色の物を身に付ける。


●11月

火水未済(かすいびせい)の上爻変(じょうこうへん)、雷水解(らいすいかい)に之(ゆ)く

■全体運

*互卦(ごか):内側に含まれる象意「水火既済(すいかきせい)」

*綜卦(そうか):上下逆から観た象意「水火既済(すいかきせい)」

*錯卦(さくか):陰陽を転換させた象意「水火既済(すいかきせい)」

*この卦は64卦ある中の最後なのですが「未済」ですから終わりを意味していないのです。

「終わり」を意味しているのは「火水既済(すいかきせい)」という卦で、一つ前の63番目になります。ですが、それがそっくりそのままこの卦の互卦・綜卦・錯卦の全てになっています。

*「終わったの?終わってないの?どっちなの?」と思わず問うてしまいますが、これは「終わっていない」のです。世の中のあらゆることは節目として一旦終わる、というのはありますが、そこから又新たな事が始まりますよ、というのがこの卦の象意です。

*この卦は全卦が本来あるべき陰陽の位置にない「不正」で未完成そのものを示しています。

上記のように何かが終わり別の事が始まるという意味もありますが、一つのことを完成させたと思っていても、実はまだまだ未完成であり更なる工夫が必要である、との意味もあります。禅僧の法灯国師から一編上人が言われた言葉に「未徹在(みてつざい)」というのがありますが、それと同じです。終わったと思って「もーいいかい?」と尋ねても「まーだだよ!」と返事がくるのです(笑)。

*下卦には水があるのでこれは自分側に困難があるとみなしますが、上卦には火がありますから離れた所には明るい未来が待っており、さらに今回は之卦(しか)で雷水解を得ていますので問題は解決の方向へ進むでしょう。お酒を少々たしなみ泰然とかまえて新たなスタートに向かうと良いという説明があります。もちろん飲み過ぎて頭までお酒に漬かるほどに飲む(=「飲酒濡首」)のはご法度です、と戒めています。

☆仕事運

*退職した、個人事業を廃業した、一つのプロジェクトを終えた、など何かを成し遂げて終えた場合と、思うような結果を得る事ができずに途中で終えてしまう場合とがあります。

いずれの場合も一応の区切りがある時に酒宴が催されることが多いのですが、飲み過ぎ注意です。

不要なことを口走って周囲を驚かせてしまい、もしかしたら酒食の席で新たなご縁を得ていたであろうチャンスを逃してしまうかも知れません。

*また三陰三陽ですので、あるべき物は揃ってはいるが配置が的を得ていないという状態です。

人材活用など適材適所となっているかどうか再確認し、必要なら人事移動を行ってください。

*就活中の方は一つの型が出来上がってしまっている職場よりもゼロから立ち上げるような業務であれば、たとえ最初の苦労はあってもやりがいを感じて務めることができるでしょう。

☆恋愛運

*男女共に異性関係が生じ三角関係も起きやすいので、少しくらいなら構わないだろうと安易に関係を築いて冒険を試みようとする気持ちは控えておいて賢明です。

*新たな出逢いもあるにはありますが、本当にご縁の深いお相手ではない、または出会おうとするタイミングに何かの邪魔がはいりお互い会う約束ができなかったりもします。

ですが焦らず根気よく自分らしく暮らしていれば後に良いタイミングでの出逢いがあるでしょう。

☆対人関係

*どことなくしっくり来ない、ピンと響かない、何か物足りないといったことを相手に感じてしまいがちです。ですが無理やりその方との人間関係を切ってしまったりまた故意に疎遠にしてしまう必要がありません。

*逆に相手も自分に対してそのように感じている可能性もあり、理由もわからず自分がその人から避けられるようなことがあっても気にする必要はありません。

*その方自身とは深いご縁がなくとも、その方のお知り合いとは深いご縁を得ることになるかも知れません。揉め事を起してしまうと、更なる別の繋がりも失うことになってしまいます。

☆開運方法

*図書館に行って本を読み、気に入れば借りて家で読んでも良い。

*講演会に参加して新たな学びを得る。

*鈴や風鈴など音が鳴るものを身に着ける、または部屋に飾るなどする。

☆ラッキーカラー

黒色・赤色・青色


●12月

水天需(すいてんじゅ)の五爻変(ごこうへん)、地天泰(ちてんたい)に之(ゆ)く

■全体運

*互卦(ごか):内側に含まれる象意「火澤睽(かたくけい)」

*綜卦(そうか):上下逆から観た象意「天水訟(てんすいしょう)」

*錯卦(さくか):陰陽を転換させた象意「火地晉(かちしん)」

*一言で表すと「待つ」となります。上卦の「水」は人々が欲するもの、それも生命維持に不可欠な物の象徴です。下卦に「天」がありその上に「水」があるのですから、天空に雨雲があるにはあるが、未だ恵みの雨は降ってきていない状態です。

*この下卦の「天」は人間社会ですと君子を表し、その前方には「水=陥険」がありますから障害物や落とし穴があり、君子はそれを知っているので無理に進まず留まっているのです。

目前に危険があっても心の内に「孚(ふ)=誠心誠意で物事に対処する気持ち」があるからこそ状況が把握できて進退の判断も可能になり、進まず「待っている」ことが出来ているのです。

*ただ、この卦は単に待っていれば良いとの教えではありません。好機を読み取る力が必要です。

この卦には「需孚有」という説明があり、「孚(ふ)」というのは誠の心を指しています。

例えて言いますと親鳥が卵を大事に抱えて温め、卵の中の雛鳥も孵化するのに一番良い時を間違えずに殻を破って生まれてくる、その時に存在する双方の信頼や誠の心が「孚(ふ)」です。

*同様に君子も一番良い好機を逃さないようにするには単に待つのではなく情報を収集し分析し、しかもそれらを人民を守りたいという誠の心でもって実行しなければなりません。

それが欠けていては好機であるかないのかの判断を誤ります。

*また別の角度からは肉体的な疲労や疾病がないか確認が必要との解釈もあります。

上卦が陰3つの地で、下卦に陽が3つの地天泰(ちてんたい)と安定していた状態の所に上卦に一つ陽(この場合は異物とみる)が飛び込んできたので肉体と精神のバランスを崩してしまっている状態です。このような場合、この卦の五爻の教えを参考にすると良く、それは適度に酒食を楽しみ心身共に健康に保ちながら好機を待つのが良いと伝えています。

痛みを感じなくとも健康診断を一度なさってみてください。

☆仕事運

*商談では焦らず待つことです。但し相手側の情報は常に伺いながら入手しておきましょう。時機が熟せば一気に交渉へと進めると良いです。

*雇用も同じく焦らず時間をかけて良い人材を求めるとよく、一般的な面接でなく軽い食事の場面を設けてその様子から採用を決めても良いです。

*就活においても採用決定を待つ時間が長引き、あるいは良い職が見つかるまで何社も受けることになるかも知れませんが、良い食事をして体調を整え、良いエネルギーが漲ると自然と雇用主にそれが伝わるので根気よく職を探し求めてください。

☆恋愛運

*相手が金銭的な問題を抱えているとか、親との間でトラブルが生じている等の場合は恋愛も上手くはいきません。解決策をアドバイスするのでははく唯々話に耳を傾けて差し上げると相手の気持ちは和んできますが、良い関係を「待つ」のが長期戦になる覚悟が必要です。

*これから出逢いを求める場合は理想の人になかなか会えず、もどかしく感じることもあるかも知れませんが、だからと言って自分の理想を曲げてまで恋愛を焦る必要はありません。自分の魅力を磨きじっくり腰を据えて良い出逢いを待ってみてください。

☆対人関係

*良い対人関係を作りたい、あるいは保ちたいと誰しも願いますが、この卦においては好機を待つというのが主たる教えですので、何事も急がないのが良いです。

特に言葉で相手に何かを伝える時に、相手にとって喜ばしい内容であっても「いつ」それを伝えるかによって相手の印象は随分を変わります。タイミングが大事です。

☆開運方法

*特別栽培(無農薬)された食材で食事をする。

*家からなるべく近い場所にある高級ホテルで飲食を楽しむ(お酒類の飲み過ぎは禁物)。

*自家用車を持っている方は普段より丁寧に洗車する。

*もし気になる神社仏閣があればお参りし、気が向くならお守りを得て身に着ける。

☆ラッキーカラー

*白色・金色