2022/02/23(水)
「腹八分に医者いらず」という古い諺は直感と経験による先人の生活の知恵である。天明、享和、文化の頃、有名な観相家だった水野南北は吉相、福相をもっている人でも実際の運勢は凶、貧相の人でも実際の運勢は福運に恵まれて晩年には吉であったりして、どうしても観相だけでは100発100中とはいかないことを知り、苦心研究の結果、その人の食生活にあることに気づいて、それ以来彼の観相は100発100中だったそうである。彼の書中から抜粋すると、
○繁華な地は大食美食をなし、生物を殺し、その肉を喰うをもって意識自ら増長し、終いには悪を企む故に繁華な地に短命多し、山中に長命多し。
○酒肉を多く食して肥えたる者は生涯出世、発達なく慎まざれば老年凶なり。
○食分限より少き者はたとえ相貌悪しくとも吉なり。相応の福分あって短命なし。なお老年吉なり。食分限より多き者は、たとえ相貌善といえども、諸事調いがたし、手もつれること多し。
○常に大食美食の者はたとえ相貌大いによろしくとも身分しかと治まり難し。貧者は次第に貧す。
水野南北の上記の所説は細部的には問題もあろうが大局的には事実を基礎とした経験から得たものであろう。菜食、少食は経済的な理由もあるが生理学的、生物学的にもバランスのとれた菜食中心(動物性食品を全然排除するわけではなく、年齢や生活条件によって適量に採ることはよい。)
─「血液と健康の知恵」より抜粋
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