2021/12/26(日)
易経の言葉
◎相手に親しまれる交際の仕方は・・・
【易経】
『比を顕(あき)らかにす。王をもって三駆(さんく)して前禽(ぜんりん)を失う。邑人(友人)誡めず(いましめず)。』
【意味】
「親しもうとする気持ちで積極的に話しかけよう。
易経は、人に親しまれる交際は、獲物を追い込むとき、左右と後ろの三方向をかこんで前はわざと空けて置き、そこから逃げる獲物を追わない。逃げてもいいよ、と逃がしておくと言っている。相手の自由な意思を尊重して束縛したりせめたりしなければ、警戒心なく親しむことができる。」
◎相手と喧嘩したとき・・・
【易経】
『睽(そむ)きて孤(ひと)なり。(いのこ)の塗(どろ)を負うを見、鬼を一車に載す。先にはこれが孤(ゆみ)を張り、後にはこれが孤(ゆみ)を説く。』
【意味】
「話したくもない、そのうち背くとは顔も見たくないと背中をむけてしまう。お互いに嫌われたと思うから、孤独でさみしい気持ちになる。妄想がふくらみ、相手が鬼のように見えてくる。これを疑心暗鬼という。相手のことが気になるから、疑心暗鬼にもなるので、疑い恐れるのをやめて、相手に近づいていって、話しかけよう。きっともとの大事な相手だとわかる。」
◎自分を変えたいとき・・・
【易経】
『大人虎変(たいじんこへん)すとは、その文炳(ぶんへい)たるなり。
君子豹変す。小人は面を革(あらた)む。』
【意味】
「どうやって自分を変えたらいいのか、易経はそのヒントとして、夏から秋にかけて、古い毛をぜんぶ落して、全身が新しいみごとなもように変わる虎や豹のけものに例えている。自分が変わろうと思ったら、虎や豹になったつもりで、いままでの考え方や生活習慣のよくないところを思い切って改めて、ガラリと新しくするとよい。表面の態度だけを改める意味の「面を革む」・・・変わったふりをするだけでは、思いっきり変わったとは言えない。「君子豹変す」は急に態度を変えて裏切る意味に使われることもあるが、本当の意味は、あやまちを改めて見事に変わるという意味。
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