2021/03/03(水)
【桃の節句】
「桃の節句」の起源は永安時代より前であり、今日の貴族階級の子女が、天皇の御所を模した御殿や飾りつけを遊んで健康と厄除けを願った「上巳の節句」が始まりとされる。
やがて武家社会でも行われるようになり、江戸時代には庶民の人形遊びと節句が結び付けられ、行事となり発展していった。
その後、紙製の小さな人形(形代)を行くってそれに穢れを映し、川や海に流して災厄をはらう祭礼になった。この風習は、現在でも「流し雛」として残っている。
【流し雛】
ひな祭りの元になったと言われる行事。「雛流し」ともいわれる。
祓い人形と同様に身の穢れを水に流して清める意味の民俗行事として、現在も各地で行われている。「流しびなの里」として鳥取市当用瀬長(もちがせちょう)が代表的。
源氏物語の須磨のまきに出てくるほどに歴史は古い。光源氏がお祓いをした人形(形代)を船に乗せ、須磨の海に流したという著述がある。
【上巳の節句】
上巳(じょうし・じょうみ)とは、五節句(人日1/1、上巳3/3、端午5/5、七夕7/7、重陽9/9)の一つ。
節句とは、古代中国の陰陽五行説を由来として日本に定着した暦。
伝統的な年中行事を行う季節の伏見(ふしめ)となる日。節供(せっく)、古くな節日(せちにち)ともいう。
【浜下り】
沖縄県や奄美群島では、旧暦3月3日に行われる伝統行事である。
海浜に出かけ、手足を海水に浸して身を清め健康を祈願する。
またごちそうを持ち寄って浜辺で食べる。
浜下りの呼び方は、
沖縄本島:ハマウリ・ハマオリ
宮古諸島:サニツ
八重山諸島:サニズ
徳之島や奄美群島:ハマウリ
日本における旧暦は太陰太陽暦であり、
旧暦3月3日は常に干満の差が一年間で最も大きい大潮になる。
この日の干潮時には、海浜や干瀬が最も広がるため、
海岸に出かけて魚介類を捕ったり、海草をとる風習がある。
またご馳走をもって(あるいは神仏に供えるて)、海浜に出かけ、
(特に女性)手足を海水に浸して身を清めて健康を祈願するという風習がある。
旧暦3月3日以外でも、災厄をはらうために浜下りをすることがある。
ある娘が美男子と通じて子を身ごもったが、
その男の正体はアカマター(蛇)が化けたマジムンだった。
そこで娘は海に飛び込んで身を清め、
アカマターの子供を流したことが浜下りの由来であるとする昔話が伝わっている。
【マジムン】
沖縄県や奄美群島に伝わる悪霊の総称。
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