2026/10/08(木)
2026年10月8日(木)— 本日の神職メッセージ
今日のテーマは、**「季節の境を越え、残すものを静かに選ぶ」**です。
本日10月8日は、旧暦8月28日。六曜は**大安**、十二直は**執(とる)**、暦注では**神吉日**にあたります。
そして今日は、季節の大きな節目です。国立天文台の暦では、**午後3時29分に二十四節気の「寒露」**を迎えます。秋分からさらに季節が進み、露にも冷たさを感じ始める頃です。七十二候も**「鴻雁来(こうがんきたる)」**――雁が北から渡ってくる時節へ移ります。
### 🍂 「寒露」――外へ向かう力を、少し内側へ
寒露を迎える頃から、自然は目に見えて秋を深めていきます。
日が短くなる。
朝晩の空気が冷たくなる。
草木の勢いも少しずつ落ち着いていく。
自然界は、「もっと大きく、もっと速く」と一年中成長しているわけではありません。
伸びる時があり、
実る時があり、
静まる時があります。
今日からは、人の心も少し同じ方向へ向けてみてください。
**「もっと増やす」より、「今あるものを丁寧に扱う」。**
そんな意識が似合う時期です。
### ⛩️ 神職として――「執」の日に、何を握るのか
今日の十二直は**「執」**です。
「執り行う」「しっかりと持つ」という意味を持つ日ですが、今日はあえて、自分が何を握っているのかを見つめてみましょう。
大切な御縁。
守りたい約束。
続けたい仕事。
自分の信念。
そうしたものは、しっかり持っていてよい。
けれど同じ「握る」でも、
昔の怒り。
後悔。
人からどう見られるかという不安。
自分はこうでなければならないという思い込み。
それらまで強く握り続ける必要はありません。
今日は、
**「これは大切だから持っているのか。それとも、離すのが怖いだけなのか」**
と自分へ問いかけてみてください。
答えが違って見えてくることがあります。
### 🌘 新月前――静かになることを恐れない
今日の月齢はおよそ27。月はかなり細くなり、**10月11日午前0時50分の新月**へ向かっています。[エコ]
スピリチュアルな象徴として見るなら、新月直前は、
**浄化・整理・休息・内省**
を意識しやすい時期です。
何か新しいことを無理に始めなくても構いません。
新月はもうすぐです。
今はむしろ、
机を片づける。
古いメールを整理する。
予定を一つ減らす。
身体を早めに休ませる。
そんな小さな「余白づくり」が、新しい流れを迎える準備になります。
### 🪶 「鴻雁来」――戻ってくるもの
七十二候の「鴻雁来」は、雁が北方から日本へ渡ってくる頃を表します。[KOYOMI NOTE](https://koyominote.com/post/calendar-day/?date=2026-10-08\&utm_source=chatgpt.com)
私はこの言葉に、
**「必要なものは、巡ってまたやってくる」**
という自然の姿を見ることがあります。
一度離れた御縁。
忘れていた夢。
昔好きだったこと。
途中で諦めたもの。
それが、以前とは違う形で再び目の前へ現れることがあります。
だから、すべてを追いかけなくていい。
本当に必要なものなら、巡りの中でもう一度出会えることがあります。
その時、以前の自分ではなく、**今の自分として受け取ればよい**のです。
### 🙏 今日の小さな祈り
今日は神吉日でもあります。神社参拝や神事と縁のある日と伝えられてきました。[KOYOMI NOTE]
神棚のある方は、お水を新しくしてから二礼二拍手一礼。
そして、
**「今日までいただいた御縁に感謝いたします。
必要なものを大切に守り、不要になったものを静かに手放せますように。」**
と申し上げてみてください。
神棚がなくても構いません。
外へ出た時に秋の空気を一度ゆっくり吸い込み、
「ありがとうございます」
と心の中で唱える。
それも立派な祈りの時間になります。
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今日は午後3時29分に寒露を迎えます。
つまり今日そのものが、
**一つの季節から、次の季節へ渡っていく一日**です。
人の人生にも、こういう日があります。
昨日まで必要だったものが、今日からは少し違って見える。
それでいいのです。
変わることは、昨日までの自分を否定することではありません。
季節が変わるように、人も変わります。
### 今日の言葉
**「大切なものは握る。
役目を終えたものは、静かに手を開く。」**
今日は何かを無理に増やすのではなく、**これからも自分が大切にしたいものを一つだけ確認する日**にしてみてください。
どうぞ今日も、平らかでよき一日をお過ごしください。
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2026/10/07(水)
皆様、こんにちは。今回は、私の若い頃のお話です。1985年頃、私はイラクのバグダッドに滞在していました。
宿はチグリス川沿いのシェラトンホテルでした。古代メソポタミア文明の発祥地に立っていると思うと、言葉にできない感慨がこみ上げたものです。
当時のバグダッドは、お酒すら禁じられていた隣国イランとは異なり、夜のキャバレーではイギリスから来た踊り子たちがラインダンスを踊り、人々はお酒を楽しんでいました。ただし、地元の「イラキビール」はお世辞にも美味とは言えず「水道の水よりはマシ」という程度の味。その水道水も白い砂が混じるため、飲み水には適しませんでした。
朝起きて靴を履くときは、まずサソリが入っていないか確認する毎日。
一方、ホテルのラウンジには軍の高官の娘と思われる華やかな若い女性たちが集っていましたが、迂闊に声をかけることなど到底できない、独特の緊張感が漂っていました。
ある日、バグダッドのメインストリート(ラシード通り)を歩きました。
賑やかな店並みには美しいペルシャ絨毯なども並んでいましたが、私が買った着替えのワイシャツは、隣国ヨルダン製のものでした。
また、ある時は現地の物流を手配していたドイツ人の知人にベンツを出してもらい、バグダッド郊外(約10kmほど)の石油施へ向かいました。途中で猛烈な砂嵐に遭い、車ごと砂に埋もれそうになりながら、命からがら辿り着いたのも忘れられない思い出です。
夜のレストランで、白いアラビア衣装(トーブ)に金色の頭ひも(イカール)を付けた、まるで王子様のような厳かな男性が入ってきた時のあのピンと張り詰めた空気感は、今でも肌が覚えています。
そして、現地で聞いた忘れられない話があります。
ある日本の大手商社マンが、現地で雇ったイラク人女性と深い関係になりました。任期が明け、日本の家族の元へ帰るべくバグダッド空港から飛行機が飛び立つ直前、警察がやってきて彼は拘束されてしまったのです。
別れを惜しんだ彼女が警察に訴えたためでした。当時の厳しいお国柄、関係を持った以上は結婚しなければなりません。彼は泣く泣く日本の妻と離婚し、その後バグダッドに留まって一生を過ごしたそうです。
──人生には、予期せぬ選択や、運命の大きな波が突然やってくることがあります。
あのバグダッドの砂嵐のように、先が見えなくなる瞬間もあるでしょう。
今、道に迷っている方がいれば、どうぞ私にその胸の内をお聞かせくださいね。
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