2026/10/07(水)
皆様、こんにちは。今回は、私の若い頃のお話です。1985年頃、私はイラクのバグダッドに滞在していました。
宿はチグリス川沿いのシェラトンホテルでした。古代メソポタミア文明の発祥地に立っていると思うと、言葉にできない感慨がこみ上げたものです。
当時のバグダッドは、お酒すら禁じられていた隣国イランとは異なり、夜のキャバレーではイギリスから来た踊り子たちがラインダンスを踊り、人々はお酒を楽しんでいました。ただし、地元の「イラキビール」はお世辞にも美味とは言えず「水道の水よりはマシ」という程度の味。その水道水も白い砂が混じるため、飲み水には適しませんでした。
朝起きて靴を履くときは、まずサソリが入っていないか確認する毎日。
一方、ホテルのラウンジには軍の高官の娘と思われる華やかな若い女性たちが集っていましたが、迂闊に声をかけることなど到底できない、独特の緊張感が漂っていました。
ある日、バグダッドのメインストリート(ラシード通り)を歩きました。
賑やかな店並みには美しいペルシャ絨毯なども並んでいましたが、私が買った着替えのワイシャツは、隣国ヨルダン製のものでした。
また、ある時は現地の物流を手配していたドイツ人の知人にベンツを出してもらい、バグダッド郊外(約10kmほど)の石油施へ向かいました。途中で猛烈な砂嵐に遭い、車ごと砂に埋もれそうになりながら、命からがら辿り着いたのも忘れられない思い出です。
夜のレストランで、白いアラビア衣装(トーブ)に金色の頭ひも(イカール)を付けた、まるで王子様のような厳かな男性が入ってきた時のあのピンと張り詰めた空気感は、今でも肌が覚えています。
そして、現地で聞いた忘れられない話があります。
ある日本の大手商社マンが、現地で雇ったイラク人女性と深い関係になりました。任期が明け、日本の家族の元へ帰るべくバグダッド空港から飛行機が飛び立つ直前、警察がやってきて彼は拘束されてしまったのです。
別れを惜しんだ彼女が警察に訴えたためでした。当時の厳しいお国柄、関係を持った以上は結婚しなければなりません。彼は泣く泣く日本の妻と離婚し、その後バグダッドに留まって一生を過ごしたそうです。
──人生には、予期せぬ選択や、運命の大きな波が突然やってくることがあります。
あのバグダッドの砂嵐のように、先が見えなくなる瞬間もあるでしょう。
今、道に迷っている方がいれば、どうぞ私にその胸の内をお聞かせくださいね。
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2026/10/07(水)
2026年10月7日(水)— 本日の神職メッセージ
今日のテーマは、**「執着を見つめ、静かに手放す準備をする」**です。
2026年10月7日は、旧暦8月27日。六曜は**仏滅**、十二直は**執(とる)**。二十四節気では**秋分の最終日**で、七十二候は**「水始涸(みず はじめて かるる)」**です。月齢はおよそ26で、月は新月へ向かう細い下弦後の月。10月11日午前0時50分ごろに新月を迎えます。
「水始涸」は、田の水を落として収穫へ備える頃を表します。自然界では、満たし続けるのではなく、**実りを受け取るためにあえて引いていく**時期です。[KOYOMI NOTE](https://koyominote.com/post/calendar-day/?date=2026-10-07\&utm_source=chatgpt.com)
今日の十二直「執」は、文字どおり「とる」「執り行う」という意味を持ちます。
けれど今日は、この「執」という文字を、少し別の角度から眺めてみたいと思います。
人は誰でも、知らないうちに何かを握りしめています。
昔の失敗。
誰かから言われた言葉。
叶わなかった願い。
人からどう見られるかという不安。
「こうでなければならない」という思い。
それらを持っていることが悪いわけではありません。
ただ、**今の自分にもまだ必要なのか**は、ときどき確かめる必要があります。
### ⛩️ 神職として――祓いとは「空にすること」
神道における「祓い」は、怖いものを追い払うだけのものではありません。
余分なものを落とし、心身を本来の状態へ戻す。
私は、そのように受け取ると分かりやすいと思います。
だから今日は、
**「何を得たいか」より、「何を持ちすぎているか」**
を見てみてください。
神棚がある方なら、お水を替えてから二礼二拍手一礼。
そして、
**「今日まで背負ってきた不要な思いを祓い、清らかな心で次の歩みへ進めますように」**
と申し上げてみてください。
六曜は仏滅ですが、六曜は神道そのものの教えではありません。ですから、仏滅だから神社参拝を避けなければならない、ということではありません。
🌘 新月直前――答えを急がない
今夜の月はかなり細く、東京周辺では明るい部分がおよそ15%ほど。10月11日の新月へ向かって、さらに光を減らしていきます。
スピリチュアルな象徴として見るなら、新月前は、
**整理、休息、浄化、内省**
に向きやすい時期です。
ここで大切なのは、無理に答えを出そうとしないこと。
人は不安になると、
もっと考える。
もっと調べる。
もっと誰かに聞く。
そうして答えを増やそうとします。
けれど、今はむしろ逆です。
**情報を減らし、静かな場所へ戻る。**
そうした時に初めて、
「本当はこうしたかった」
という自分の声が聞こえてくることがあります。
🌿 今日の小さな整え
今日は一つだけ、**握っていたものを離す行動**をしてみてください。
不要な書類を捨てる。
連絡しなくてもよい相手への義務感を一度置く。
一つ予定を減らす。
スマートフォンを30分だけ遠ざける。
言い返したい言葉を、一度飲み込んでみる。
大きなことでなくて構いません。
「減らす」ことで生まれる余白を、自分に与えてください。
そして夜には、
**「今日、手放してよかったものは何だっただろう」**
と振り返ってみてください。
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今日で秋分の期間は終わり、明日からは二十四節気の**寒露**へ移っていきます。
季節もまた、一つの区切りを越えようとしています。
だから今日は、無理に次へ走り出すより、
**ひとつ前の季節をきちんと閉じる日**
にしてもよいでしょう。
ここまで持ってきたものを見直す。
必要なものは残す。
必要のなくなったものには、
**「ありがとう」**
と伝えて置いていく。
それで十分です。
### 今日の言葉
**「手放すことでしか、見えてこない道もある。」**
今日は、何かを増やすより、少し軽くなることを意識して。
どうぞ平らかで、よき一日をお過ごしください。
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