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2021年ウラナ厳選七夕コラム:【寿那】七夕夜空、星に願いをかけて

鑑定師 メッセージ
時間外

七夕の笹飾りが風に踊る季節がやってまいりました。

普段は星に興味がない人でもこの日ばかりは夜空を見上げて

「天の川を見ることができるかな?」「織姫と彦星は出会えたかな?」なんて夜空に想いを馳せるのではないでしょうか。

そして星に祈りを捧げたり、願い事をつぶやくこともあるでしょう。

私たちは夜空を見上げると自然と希望や望みを星に託します。

その風習は古代から行われていたようで、時には国家の命運さえも星にゆだねておりました。

星座にそれぞれ神話が残されているのもその証でしょう。

たとえば天の川の七夕伝説は皆さんご存知、織姫と彦星のお話です。

新婚生活の楽しみに溺れて働かなくなったふたりを、神様が怒って天の川の東西に引き離してしまいます。その後、悲しみにくれるふたりに神様は同情し、1年に1度だけ会えるようにしたというお話です。

これは中国に伝わるお話ですが、実はフィンランドにも天の川に関するこんな伝説が残されております。

昔、ズラミスとサラミという夫婦がおりました。ふたりはとても仲睦まじい夫婦だったのですが、死後は別々の星に分けられ会うことができずにいました。

ふたりは再び会うために、近くにあった小さな星屑を集めて橋を作ろうとするのですが、それは気が遠くなるような作業で、ふたりがやっとの思いで光の橋を作り上げたころには千年の歳月が流れておりました。

ふたりは自分たちで作り上げたその橋をそれぞれ両側から渡り、おおいぬ座のシリウス星で出会い、そこで一緒に暮らすようになりました。

シリウスは「冬の大王」とも呼ばれる星で、冬の夜空に強い光を放ちます。そしてこの物語でふたりが作った光の橋が天の川なのです。

七夕伝説にも似たロマンあふれる話は北欧でも語り継がれています。

それだけ天の川は私たちの心の純粋さや神秘性を思い出させてくれる象徴となっているのでしょう。

さて、日本の七夕で織姫と彦星として語られる星はそれぞれベガとアルタイルという固有名が与えられています。

天の川を挟んだ両側で輝き、夏の大三角を形作っている星としても知られております。

織姫であるベガはこと座の1等星で、「夏の夜の女王」とも呼ばれる北半球でもっとも明るい星であり、純白に輝く美しい星です。

ベガは「豊かさ」や「包容力」を象徴します。

例えるのなら、華やかさや優雅さにあふれ相手を魅了する人です。

自分らしさを取り戻したい時や、誰かへの思いが募ってどうすれば良いかわからない時は、この星に願いをかけてみてください。

彦星として知られるアルタイルはわし座の1等星で自転の速い星としても知られています。

アルタイルは「熱意」や「栄光」を象徴する星です。

例えるなら、確固たる意思を持って困難に毅然と立ち向かう人です。

自分は何も取り柄がないと感じていていたり、自信が湧いてこなくて不安が頭の中から消えない時はこの星に願いをかけてみましょう。

このふたつの星はベガの方が先に昇るので、七夕の時期はベガが東の空の中程に見えるころにアルタイルはやっと東の空に姿を表したばかりで目立ちません。ですが、沈む時は並んで西の空へと消えるのです。

最初は離れていて、もうこのまま巡り会えないのではと思わせるふたりも急速に距離を縮め、ふたり仲良く並ぶことができます。

たとえば想い人と遠距離恋愛をしていてなかなか自分の気持ちが伝わっていないのではと不安になった時には、この話を思い出してみてください。

現状、たとえ想い人との距離があったとしても、心のどこかで繋がっていれば縁を引き寄せることもできるのです。

皆さんの素晴らしい未来を祈っております。