第二弾の今回は百世先生にお話を伺いました。
百世先生はタロットカードなどはアカシックレコードや霊感タロット・西洋占星術等様々な占術を駆使し、先の見えない暗い宇宙であっても煌めく優しい光を放ちご相談者様を導いてくださる先生です。
「人気鑑定師百世先生に普段は聞けない、ここだけのお話しや鑑定・占いの活用方法、そして皆さんへお伝えたいメッセージなどを沢山インタビューさせて頂きます。本日はどうぞ宜しくお願いします。」
「ありがとうございます、本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
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「占いと宇宙の関連性を教えてください。」
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「いきなり壮大なテーマですが(笑)…例えば、皆さんよくご存知の『風の谷のナウシカ』という作品がありますね。この作品はアニメと原作漫画では内容が異なります。とても深くてシビアな物語になっています。三十年近く前の作品ですが、マスクが手放せない日常は現代の人類社会とリンクしています。それに、産業文明を経て科学技術が極限まで発展したところも似ていますね。
この漫画のクライマックスに『生命はどんなに小さくとも、外なる宇宙を内なる宇宙に持つのです』というセリフがあります。ナウシカの言葉ですね。
要するに、わたしたちはこの果てしない宇宙の広がりと未知の可能性を肉体に内包しているということです。実際、世の中なんて謎だらけですよね。自分のことさえよく分からないのに、他人のことまで知ろうとする(笑)…複雑な生き物です。
でも実際のところ、そうした複雑な思考や心理を創り出したのも永い人類の歴史のなかでは必然だったのかも知れません。平和だったと言われる縄文時代などは、きっとあらゆるものが自然と調和して宇宙のリズムとともに生きていただろうと思います。洋の東西を問わず、宇宙がわたしたち人類と合わせ鏡であることも、自然の一部でしかないことも理解していたのでしょうね。
そうした原始的な感覚が物質主義の流れのなかで次第に薄れてゆき、あらゆるものがどんどん複雑化して、本質が見えにくくなってしまったんですね。大切なものが物陰に隠れてしまった。皆さんもご存知のとおり、顕在意識というのは意識全体の3~10%ほど。あとは潜在意識と呼ばれます。物質的価値の物差しで築かれた社会もいよいよ極限に近づき、時代は精神社会へと移行していきます。宇宙へ繋がる原始的な感覚が目覚めている方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。その複雑化して絡まった思考を丁寧にほどいて、本来のあるべき姿へ導いてゆくのが占いや鑑定の役割です。
皆さんの外なる宇宙と内なる宇宙に意識を向け、過去・現在・未来といった時空を観察し、潜在意識の扉を開いていくわけです。
ナウシカのなかにヒントになるセリフがあります。『精神の偉大さは苦悩の深さによって決まる』『個にして全、全にして個』。今の時代に相応しいキーワードではないでしょうか。
ひとりひとりが苦悩のなかに気付きや学びを重ねて波動を高め、やがて肉体を卒業した集合意識と呼ばれる“全”へ還り、人類・地球・宇宙の波動を上げていくということですね。」
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「波動を高めるとはどういうことですか?」
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「私は“ヌーソロジー”という学術の観点から占いを考察し、鑑定に取り入れています。そのせいで、波動を説明する際に“素粒子”という単語を使うのですが…。…はい、チンプンカンプンですよね。簡単に説明すると、ドラゴンボールの『かめはめ波』です。悟空も仲間も満身創痍の修行によって、どんどんパワーアップしていきますよね。
気功でも“気”の球をつくったりしますが、これは“エーテル触覚”と言います。わたしたちが持つ身体は『肉体』だけではありません。その周りに、目に見えないいくつかのエネルギー体があります。そのなかでも、エーテル体とアストラル体は心や体の不調に影響を及ぼしやすんですね。表面的な治療をしても治りづらい場合は、これらをプラスのエネルギーで満たす必要があります。自分で気の球をつくりセルフヒーリングを行うこともできるんですよ。
その他に、睡眠も大事です。人が眠るのは肉体とアストラル体を分離させるためでもあります。感情の毒を浄化させるためでもありますから。
鑑定後、皆さんが「元気が出た」「癒された」と感じるのは、波動修正によって肉体と共に在るエネルギー体を整えられている成果でもあります。ただ、これだけでは波動は上がりません。鑑定結果を受け止め、決断し行動したときこそ波動は高まります。
肉体の周りにあるいくつかの層として存在するエネルギーですが、エーテル界とアストラル界のふたつは、皆さんも覚えておかれると良いですよ。当然、目には見えない世界ですが。この見えない世界と物質的世界の境界で、誰もが生きているわけです。簡単に言うと、エーテル界は自己の生命力の世界。光の世界です。アストラル界は他者の生命力の世界。音の世界です。独りでいるエーテル空間では感情は動かないけれども、他者と交わるアストラル空間では感情が揺さぶられます。怒りや悲しみや苦しみといったものですね。仕事における人間関係、恋愛における愛情問題、家庭における家族問題の一因でもあります。
自己の世界であるエーテル界から見た主観と、他者の世界であるアストラル界から見た客観の狭間に『自我』があります。その自我が両方の世界に引っ張られて“苦悩”という感情が生まれんですね。その苦しみから解放されるには、自分の視点と相手の視点を行ったり来たりしながら物事を見ることが大事です。凝り固まった自我をどんどん壊して、新しい自我を発見すること。それを何度も繰り返すことによって“本質”が見えてきます。芸能人などを例に挙げると分かりやすいかも知れません。ファンや世間が創り出した“キャラクター”と“自我”の狭間で苦悩する姿をよく見かけますよね。スターと呼ばれる方たちは、あえてキャラクターを演じます。それが世情を喜ばせ、良い意味で世界を動かす力を生み出すという本質に気付くからではないかと思います。その対極が独裁者でしょうか。最近の暗いニュースの多くには、これに似たものを感じます。誰かのためと称して自我を貫き通した“支配”。誰しもが気をつけないといけないところですね。何かに対する執着が強いほど、こうした特性は露になりますから。
大袈裟に言ってしまえば、生きながらにして“死と再生”“破壊と創造”を自らの心で繰り返して本質に近づくことは、波動を高めることと一致します。じゃあ“本質”とは何か?と言えば、古い自我を壊した新しい自我が見つけ出す才能や可能性と言えるでしょう。その先に、原始的な“愛”があります。壊れるもの去りゆくもの朽ちていくものの中に本質はありません。
『物質世界から精神世界に移行する』という文言も一見難しそうに聞こえますが、複雑に考え込む必要はありません。これまで富や権力の象徴としての物質至上主義、がちがちに概念化されたしくみや理想像に“疑問”を持つこと。簡単なことです。
いやいや簡単じゃないよ!という方は、『ドラゴンボール』の漫画でお勉強を(笑)。ネットで思考の迷宮を彷徨うより断然わかりやすいかと。古い自我を脱ぎ捨て“覚醒”を繰り返し、不可能を可能にしていく様子がよく理解できますよ。自分の波動を高めるということは、目に見えないエーテル界やアストラル界の波動を高めることと同じです。究極は、地球の波動・宇宙の波動の向上に繋がります。スーパーサイヤ人も夢ではないですよ!…はい、本気で言ってます(笑)もっと言えば、ウラナは“精神と時の部屋”だと思ってます(笑)。」
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「では、波動と占いについてもうすこしお願いします。」
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「すみません、漫画の宣伝みたいになってきました…時を戻します。
肉体の周りには、エーテル界・アストラル界の他にもいくつもの構造や階層があります。“魂・霊・神”と呼ばれるものとも関わりのある世界です。“情報の海”と例えましょうか。対象者を軸に、外なる宇宙・内なる宇宙から情報を収集するわけですが、ご本人が普段から見えない世界に関心を寄せ“知りたい”と望んでいらっしゃる場合はスルスルと情報を読み取ることができます。ご自身が心のなかでモヤモヤと感じていながらも言語化できない場合は、それを叶えるといった感じです。答案用紙の答え合わせに似ていますね。プロセスあっての答え合わせですから、本人の努力の痕跡があるわけです。そうした方は、鑑定後に何となく充実感を覚える方も多いかと思います。そうやって無意識のうちに自ら波動を高めていらっしゃいます。
一方、劇的な変化を望んで何かを知ろうとする方は、答えを先に望まれる方がほとんど。そうすると、情報がぶつ切りになりますから非常に読みづらい面があります。そもそも、白紙の解答用紙に鑑定師が答えだけ書いて渡しているようなもの。ある程度の根拠やプロセスは必要です。占いにお金というエネルギーを使うからには、やはり等価として“幸せ”を得た方が嬉しくないですか?幸せとは、辛苦から解放された生き方。そのためにも普段から目に見えない世界を意識していらした方が、占いを楽しく活用できるかと思います。ちなみに、占いに“はずれ”はありませんよ。何層もの構造の世界…レイヤーと言った方が分かりやすいかな?そうした霊的空間から対象者に必要な情報を収集しますから、どのレイヤーを読むかによって答えは違ってきます。ご本人の目的が明確であるほど“当たった”と感じるでしょうし、目的が不明瞭だと“ぶれた”“はずれた”と感じるでしょう。占いは幸せを目的にした手段であってほしいですね。ジャッジが目的だと残念です。
ついでに、皆さんの人生を誘導したり支配したり言葉によって翻弄することは占い師にとって御法度です。近道も案内しません。そうした行いが、場合によっては自らの死に繋がることも知っているからです。厳しい表現になりますが“あたり・はずれ”をジャッジする時代は終わっています。あきらかに二極化していくこれからの時代、どんどん波動を高めていった者しか新しい世界には移行できません。」
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「空間づくりへのこだわりも波動と関係しているのですか?」
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「もちろんです。空間への意識は大切ですよ。空間とは物質があってこそ認識されるもの。これまでの流れで説明すると、認識される景色は全て“心の反映”です。心という見えない世界が物質によって顕在化すると言えます。
メディアなどで見かける“ごみ屋敷”で例えると無礼にあたるかも知れませんが…。屋敷の主からすると大事なモノであっても、建物や敷地に収まりきれない映像は他者から見ると違和感があります。原因を探ると、たいてい主の心の寂しさや孤独感によるものが大きいです。空間の乱れは心の乱れ。目に映る物質世界は全て心が反映したものと捉えてください。
私は幼少期から家庭に多くの問題を抱えていましたから“自分の居場所は自分で創るもの”という意識が強かったですね。第一条件は心が安らぐ空間。そのうち、物の位置や素材にまでこだわるようになりました。思考がエスカレートして、これが此処にあると何故気になるのか?落ち着かないのか?と疑問が芽生え、答えを探して本屋や図書館へ通いました。頭が疲れると半日も河川を眺めたり古墳へ向かって自転車を走らせる有様。そんな日常だったので、学校へ行ってるヒマはありませんでした(笑)。そもそも同じ時刻に同じ場所へ向かって同じ方向を向いて同じことをすることが全く理解できなかった。みんなと同じ事ができない劣等感は、太宰治の『人間失格』の熟読で埋めていました(笑)。
皆さん小学校の卒業文集に“将来の夢”を書かされますよね。当時これといった夢などなかったのですが、直感的にデザイナーと書きました。予言通り(笑)広告などのデザイン業務を経験して、その後平面より立体に関わるモノづくりをしたくて家具製作。それを経て、内装の仕事に長く就きました。その間、本当に様々な素材でモノづくりをしました。木材・ガラス・漆喰・塗料…。最終的には鉄を叩いてました(笑)。山から赤土を取ってきて炉からつくる始末です。基本、思い立ったら即行動する性格で、予備知識なしで開始することがほとんどでした。さすがに鉄の作業は危険を伴うものですから、素材や道具について事前に勉強しました。その際、出会ったのが『四大元素』です。占いにも欠かせない要素なので、皆さんもご存知かと思います。
四大元素とは“地・風・水・火”。万物はこの四つの元素から成り立っているという概念です。俗にいう錬金術師によってそれぞれに属性を与えられ、多方面に派生しました。占いでは個々の“気質”にあてはめたりしますね。昨今よく目にする『地の時代から風の時代へ』もこれに由来します。人類が物質的豊かさを追い求める“地の時代”から、精神性や叡智を拡散して“風の時代”へ移行するということですね。
錬金術というと摩訶不思議な魔法の世界のように感じるかもしれませんが、当時は地の時代。高度な精神性を物質での表現で試みていたように思います。神の真似事のような…。そうした傲慢さの顕われ、人が人を支配する仕組みに限界が訪れたということでしょうね。身分の高い人々がモノで権力を示し、時代とともに民衆もその真似事をしました。古代、人類にとっての“鉄”の出現がまさにその象徴のように感じます。タロットにも霊界と人間界を繋ぐ“剣”が描かれたカードがたくさんありますよね。
四大元素には実は“第五の元素”としてエーテルが加わります。物質を示す四大元素と星の運動を司る宇宙霊魂。宇宙空間に充満する元素と考えられています。合わせて五つの元素は、東洋の陰陽五行の思想と密接に関わっています。皆さんよくご存知の五芒星がそうです。私の場合は、これらを五種類の多面体として脳で捉えています。平面ではなく立体として。ですから、鑑定の際の皆さんの情報や言葉もカタチとして認識し、それを言語化していくといった感じです。
えーと…、空間と波動について話を戻します。わたしたちは肉体がある限り空間が必要です。その空間は、心の状態を反映した風景。環境と言ってもいいですね。その風景から自分の心に向けて視点をおくこと。そこから見える“気付き”や、体感する“学び”が波動の向上です。高められた波動は同じ波長のモノや人を引き寄せ、その繰り返しによって苦悩から解放されると言えます。
自粛によって、皆さんも“創造”する機会が増えたのではないでしょうか。マスク・お菓子・料理・DIY…。モノづくりによる集中力と思考のプロセスは大事ですよ。未知の世界からのインスピレーションによって、何もない空間に誰かのために創造する。自己顕示のためではなく“誰かのために”というのが本来の創造の本質ではないでしょうか。もちろん自分のためであってもいいわけです。そこに“愛”があれば。これからは、本当に必要なモノを必要な素材で必要な人に提供していく時代にシフトされて行きますからね。」
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「そうすると、占いを始めるきっかけとは何だったのでしょうか。」
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「やっと本題に(笑)。…元々は占いに対してとても否定的でした。原因は母親にあります。十代で私を産んだので、まだまだ若く奔放な人でした。当時のニューエイジ運動にけっこう影響されていて精神世界や占いにも傾倒していたんですね。そのわりには言葉による暴力がひどかったものですから、彼女が興味をもつものを徹底的に否定していました。そう言えば、小学二年生に進級したと同時にサッカーボールほどの“土星”と“木星”の天体模型を渡されたことがあって、強烈に記憶に残っています。未来を暗示するような光景ですね(笑)。家族としての縁は十年ほどでしたが、父同様ふたりとも読書家でいつも何かしら作っていた印象があります。その姿から、無意識のうちに学ぶ術や生きる術を教わっていたのかも知れません。あと、父親から中学進級のプレゼントで買ってもらった星座図鑑は宝物でした。
占いの世界へ足を踏み入れるきっかけとなったのは、2008年の“リーマンショック”です。公私のパートナーが経営する会社が大型倒産し破産へ追い込まれ、全てを失いました。当時は、時間が止まったような感覚でした。後々振り返ってみると、その数年前からリーマンショックの波は静かに静かに波紋を起していたんですよね。それを無視した罪悪感と後悔の念は随分と続きました。それで何をしたかというと、私はパートナーの再起のためと考え、勝手に新規事業の準備を始めるんですね。ところが、相手の精神状態が社会復帰を困難にして、自分が事業をやるはめになったんです。そのときの私の行動は、自我の押し売りだったのかも知れません。
あと、私自身ある事件に巻き込まれて転居や転校を余儀なくされ一家離散のような状況を招いた子供時代があります。“自分”というたった一人の存在が、他者の人生に大きな影響を与えるということへの恐怖と疑問。入院や交通事故の頻発。身内の自死。そして、自らが望まない経営への道。共同経営の反故もありました。どう考えても普通とは思えないこうした人生の流れを、どうしても解明したい衝動に駆られました。その手段が、当時の私には“占い”しか思い浮かばなかったんです。
ところがどこを頼ればいいのかも分からず悶々とする日々を送っていた頃、占いを習っているという方と出逢いました。直感的にご紹介をお願いして、数日後鑑定を受けました。これが占いとの出逢いであり、師との出逢いでもあります。自分というものを、占術を通して“知ること・探求すること”に興味を覚えました。鍛錬によってこれまでの人生の意味を理解することもできて、全てに納得がいきました。それまでは、どちらかというと感覚人間だったものですから、根拠とプロセスがいかに必要かを思い知りました。“知ること”は不安と苦悩を遠ざけます。
先生の計らいで、タロットの個人レッスンを一年ほど続けることになります。経営と占い学習の二本柱。今思えば、相当考えて授業をしてくださっていたのが分かります。カバラ由来の“生命の樹”を用いたスプレッドをいきなり教わっていましたから。占いのウの字も知らない相手に“生命の樹”ですからね(笑)。『新世紀エヴァンゲリオン』の冒頭に、この生命の樹のシンボルが出てくるのをご存知ですか?難解な生命の樹を基に創られているストーリーですから、作品を理解できないのは当然。宇宙原理そのものです。でも理解してから鑑賞すると、それはそれは面白いですよ(笑)。
あ、すみません…タロットの話。えーと、そうやって占いを学ぶ傍らで経営の勉強も並行していました。そんな中、世界的に有名な経営者の本に『宇宙の法則』という文言を見つけました。タロットで教わっていた生命の樹を辿った“カバラ”にそのヒントがありました。占いを経営に十分生かせるという実感は嬉しかったです。過去の失敗の原因を、占術と宇宙の法則で解明し理解し納得していきました。と同時に過去の罪悪感と後悔の念も次第に消えて、常に未来へ目を向けるようになりました。何事も楽をして不都合なことから目を背けたままでは、いつまでも前を向くことはできなかったでしょうね。不死鳥のように、人は生きたまま何度も何度も生まれ変われると信じています。」
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「お話にある宇宙の法則とは何ですか?」
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「簡単に言えば“受け入れること”。それが全てと言えます。あらゆることから目を逸らさずに、今の自分をどんどん覚醒して本質に近づく。本質とは何かと言えば…“愛”です。利己や傲慢を排除した純粋な愛に辿り着くことだと思います。利他の心が大切ですね。家族・恋愛・仕事、あらゆる場面でその気持ちが必要です。
もうひとつ、『78:22』の法則に興味を持たれると面白いですよ。宇宙の法則でもあり、自然のリズムでもあります。宇宙はこの割合で成り立っているという考え方です。例えば、空気中の成分は窒素78に対して酸素その他が22。人間の体も、水分78に対してその他の物質が22。地球の海78に対して陸地22。その他、まだまだあります。身体のバランスが崩れると“病気”というサインを出して、この割合へ戻そうとするはたらきが生まれます。
とくに経済面でも、この法則は有効です。全体の客数に対する顧客の割合などもそうです。この割合を意識して数字を見つめると、うまくいかない原因が色々と探れます。それから、占いのツールで有名なタロットカードもそうですね。全部で78枚のカードのうち大アルカナが22枚。22は11の倍数です。この『11』という数字が特別で大きな力を持つことも、皆さんよくご存知かと思います。
少し話が逸れますが、地球は2012年から宇宙の大きな光の帯の中にあります。その影響で地球の磁場も大きく変化して、自然災害も増えました。心身の不調を覚える方も益々多くなりましたね。最近は“予知夢”などを見る方も多いのではないでしょうか?そうした夢を“不思議”だけで片付けずに、宇宙からのサインとして大事に受け取ってほしいですね。できれば、メモしておくことをお勧めします。私の場合は、2012年に父が亡くなった数時間後から、寝ても覚めても幾何学模様が視界に現れて混乱しました。目を閉じても目の前の光景が見える体験も多くなりました。夢とも言えない世界で、時間の概念や素粒子について学んだりもしました。そのメッセージが“ヌーソロジー”というジャンルへ繋がり、今の時代の流れを理解できるようになっています。人類の感覚が敏感になっている時だからこそ、皆さんも自分の感覚をしっかり信じてほしいと思います。」
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「自然災害について何かありますか。」
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「人類の覚醒のためにも“地球の覚醒”は必要ですね。世界中でたくさんの方が自然災害を経験なさっていますよね。でも残念ながら、時間が立つと人は大事なことを忘れがちです。私自身も2016年に震災を経験しましたが、さすがに「終わったな」と思いました。火口まで数キロというところに住んでいますから、避難先のグラウンドで地鳴りを聞きながら夜空を眺めるといった貴重な体験をしました。非日常を目の当たりにして、異次元にでも放り出されたような感覚でした。日が経ってくると、はっきりと“二極化”を実感しましたね。未来へ進める人と進めない人。意識が変わる人と変わらない人。変革へのチャンスを逃して、地元の復興はなかなか叶いません。
次の年“NASAジョンソン宇宙センター”へ行く機会があったのですが、この時も貴重な経験をしました。降り立ったヒューストンは“ハリケーン・ハービー”の豪雨被害の傷跡も生々しくて“自然災害”と“宇宙開発”という対照的な場面に出くわすことになったんですね。ただ後になって考えてみたら、未来的な印象の強い宇宙開発も結局は人類のたゆまない努力の積み重ねでしかないんですよね。本当に地道にコツコツと。多くの命を犠牲にして、でもその犠牲を無駄にせず未来へ繋ぐという意味では、自然災害からの復興も宇宙開発も同じだと。ただ、そこに利害が生じてしまえば元の木阿弥。多くの犠牲を胸に、人類が“愛”をもって本質へと向かうことを願って止みません。そのためにも、個々の意識変革が大切です。」
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「最後に、未来についてメッセージをお願いします。」
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「はい。思い立ったら即行動の性格で、電話占いという世界に無知なまま『ウラナ』という大海原に飛び込みんだわけですが(笑)。手探りのなかで、皆さんと未来を築いていくきっかけを頂けてありがたく感じています。
2020年に世界中を不安の坩堝と化した“新型コロナウィルス”は、ある意味わたしたちの変革を加速させています。現在置かれている環境をただ悲観するのではなく、現状を睨みつけながらでも悩みながら泣きながら変わる努力を怠らないでほしいと思います。覚醒した人だけが未来へ移行できるような、厳しい時代であることは確かですから。ジャッジを目的とするツールではなく、本質を探すツールとして占いを活用して頂けると嬉しいです。
余談ですが昨年末に、仕事柄“戦前の漫画”についての記事を書かせて頂く機会がありました。皆さんもご存知かもしれませんが、漫画の源泉は平安時代後期の『鳥獣人物戯画』に遡ります。その歴史を辿る中で、戦時下の日本を漫画によって救おうとした当時の作家に胸を打たれました。現代に至っても、日本の漫画やアニメは“クールジャパン”として世界中から注目されていますね。これは、日本古来の“アニミズム”に共感するためではないかと思っています。全てのものに霊魂が宿っているという考え方です。同じく、最近は古代日本語の源流“カタカムナ”にも関心が寄せられています。このカタカムナも波動や宇宙原理を含んでいて、わたしたちの普段の言葉遣いにも大きな力が作用していることを教えてくれます。世界中が注目する要素を、わたしたちは潜在意識の中に十分持ち合せているのではないでしょうか。だからこそ、見えないものを意識して言葉を大切に扱う必要があるんですね。その姿勢が、きっと現状を変える力になるでしょう。
会いたい人と離れてなかなか会えなくても、利他の心をもって自他を信じていれば必ず奇跡がおこるはず。全てを受け入れ信じてください。これからもそうやって、皆さんの奇跡の場面を一緒に見ていけたら幸せです。この時代の転換期を一緒に歩めることを、心から嬉しく思っています。」
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「最後に。今回こうしてインタビューの機会を与えて頂いて、ありがとうございます。ウラナスタッフの皆様にも心から感謝申し上げます。私自身の占いに対する考えもあらめて見直すことができて、貴重な時間となりました。皆様も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。」
「百世先生、本日は宇宙から地球と深い部分のお話し、そして私たち自身にとって有用な様々なご質問にお答え頂きありがとうございました。」
目に見えないものを読み解き、宇宙にまで精通する百世先生ならではの目線のとても興味深い内容で、漫画の話も挟まり楽しいお話しでした。自分の高めて自分の生き方を良い方向に変えていける第一歩となると大変嬉しく思います。
ご興味を持たれた方は是非、百世先生に鑑定をご依頼くださいね。