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2018ハロウィン特別コラム:咲良沙先生

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咲良沙先生

咲良沙|電話占いウラナ

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近年、毎年10月31日に行なわれる、ハロウィンの風習が日本でも定着してきましたね。
ウラナのコラムでは、ハロウィンと仮装についてお話ししたいと思います。

子どもや若者たちがグループを作り、魔女や悪魔、幽霊、吸血鬼などのおどろおどろしいコスチュームなどで仮装をして、ジャック・オー・ランタンと呼ばれる、かぼちゃを手に持って、この日に、関東では渋谷や川崎、関西では大阪のアメリカ村など、国内の様々な都市の街頭を練り歩く風景が、当たり前のようにテレビ中継で取り上げられるようになりました。
特に、渋谷で毎年行なわれるハロウィンのイベントは、定番の魔女や幽霊風の衣装だけでなく、その年に流行したアイテム、最近話題になっている有名人や、漫画やアニメのキャラクターを、面白おかしく演出した、ユニークな仮装の人で溢れます。
これをわざわざ海外から見物に来る、または自らも参加する外国人観光客がいるほどで、国際的にも有名になってきました。
「ハロウィン・コスチューム」「仮装」のほうがクローズアップされて、それを公に楽しむイベントになりつつあります。
今では、日本の秋の、楽しい恒例行事のようになってきた、ハロウィンですが、実はこれ、もともとのハロウィンという宗教的な行事よりも、日本独特の解釈が加わって定着していることをご存じでしたか?
なぜなら、ハロウィンは、ガリア地方(フランス・ベルギー・スイスおよびオランダとドイツの一部)とイングランド、スコットランド、アイルランド、マン島、ウェールズなどのブリテン諸島地域で生活したケルト人の、古代のドルイド信仰をその始まりとしています。
ケルト人にとって、新年の始まりを11月1日としていました。一日の始まりを、彼らは日没とみなしていましたので、10月31日の夜に、秋の収穫に感謝し、新年を祝いました。かがり火を焚いて、収穫の作物と動物の犠牲を捧げて祈りました。ドルイドの司祭たちが火のまわりで踊って夜を過ごし、11月1日の朝が来ると、残り火を集落の住人たちに分け与えました。彼らは、この火を自宅に持ち帰り、かまどの火をつけ直して、家を暖め、悪い精霊などが入らないように、いわば厄除けとして大切に扱いました。
ケルト人の信仰では、大晦日から元旦に、この世と霊界との間に目に見えない「門」が開き、あの世とこの世の間で自由に行き来することができると信じていました。この日に人間の姿をしていると、さまよっている死者の霊や、悪い精霊が魂を奪い取ろうとするのをケルト人が恐れて、仮面をかぶったり不気味な仮装をして、「私は人間じゃありませんよ」という意思表示、または、「どうだ!おまえたちよりも恐ろしいから、私に近づけないだろう!」と威嚇して、魔除けのために身を守るようになったことが、ハロウィン・コスチュームの始まりだと言われています。
日本でハロウィンの仮装行列が定着するきっかけになったのは、1997年に東京ディズニーランドで始まった「ディズニー・ハローウィン」だと言われています。ディズニーランドという非現実な、おとぎの国の世界で、ディズニーキャラクターたちによる、欧米での伝統的なハロウィン・スタイルの、ファンタジックな仮装パレードが、毎年9月中旬くらいから10月31日までに定期的に行なわれるようになったおかげで、「ハロウィン」という行事が日本人の記憶に刻み込まれるようになっていったのです。
このパレードが始まった頃は、日本人にとって、親しみがある仏教や神道等の習慣とは無関係なハロウィン行事は馴染みが薄く、一部の人しか知らない行事でした。21世紀初め頃までの日本には、クリスマスやバレンタインデーのような、親しい友人や恋人同士でプレゼントを贈りあって祝う、定例のイベントが秋の時期にはなかったこともあり、お菓子製造メーカーの販売促進活動が活発になったこともあいまって、20年ほどの時間を経て、誰もが知る行事として、欧米のハロウィン行事が日本に定着してきました。

 ハロウィンのもともとの由来と意味を知って頂くと、おどろおどろしい魔除けのコスチュームを、より深く楽しめると思います。
今年のハロウィンも、皆様にとって、親しい方たちと過ごし、思い出深く楽しい一日になりますように。

カミールVOIPのHP上にも、ハロウィンコラムを紹介していますので、ごらんください。