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2020年ウラナ閏年コラム:咲良沙先生

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2020年うるう年のトリビア
咲良沙

 ウラナ鑑定師の咲良沙(さらさ)です。
 今年、西暦2020年は、7月24日〜8月9日に夏季オリンピック・パラリンピック競技大会が東京で開催されます。日本での夏季オリンピックは、1964年に開催されて以来、実に56年ぶりに2回目の開催になります。また、天皇陛下が前年4月に代替わりされて、平成から令和に改元された直後の令和2年に、国際的なスポーツ競技大会が日本で久しぶりに開催されることになり、国民にとって喜ばしいことが多い年になっています。また、さらに2020年はうるう年に当たっています。平常の年とは異なり、三つ珍しいことが重なる2020年のうるう月2月に、うるう年のトリビアについて、コラムを書かせて頂きました。

うるう(閏)年って?
 平年は2月28日までですが、だいたい4年に1度だけ1日増えて29日になる年があることを、皆さんは日常生活の中で何となく知っていると思います。
 簡単に言うと、地球が太陽のひと回りする、一年の公転周期と、世界標準で使っている、グレゴリオ暦法の季節のめぐりを常に正確に保つため、うるう日を時々置いて、調整をしています。
 地球の公転周期は、365.24219日です。暦の1年は365日です。つまり、公転周期のほうが長いので、1年経つごとに0.24219日の誤差が生じます。だいたい4年くらいで0.96876日になり、1日分を足した長さに近づきます。しかし、地球が太陽の周辺を回り続ける限り、何年経とうとも、1日分ぴったりの数値になることが、永遠にありません。
 細かい誤差をうまく調整するために、グレゴリオ暦法では、次のような規則を置いて、うるう年を決めています。(1)西暦年号が4で割り切れる年をうるう年とする。(2)(1)の例外として、西暦年号が100で割り切れて400で割り切れない年は平年とする。
 2020年は(1)の規則に当てはまるので、うるう年になります。しかし、最も近い未来ですと、2100年、2200年、2300年は(2)の規則に当てはまるので、うるう年ではありません。(2)の規則によって、2000年と2400年はうるう年です。
 つまり、400年単位の長いタイムスパンを考慮して、正確に言うと、うるう年は4年に1回ではありません。現在の規則でうるう日を置いて修正を続けても、数千年に1日程度のずれが生じることになっています。現時点では、まだ修正しなくて大丈夫ですが、誤差が蓄積して大きくなった時には、世界の天文学者たちが国際会議をして、特別なうるう日を追加する日を決めなくてはならないでしょう。
 誤差を修正しないで長期間放置しておくと、暦日と季節が次第にずれる問題が出ます。これは、特に農業、林業、水産業、牧畜業などの第一次産業に関する生産活動に影響が出ることがあるため、見逃すことができないのです。暦と季節の移ろいが正しく対応するように計算し苦心して、うるう年を置く調整を大昔から続けているのには、人間が衣食住の豊かさを享受して社会生活を送る上で不都合が生じないよう、それなりの意味があるのです。

 [以上の情報は一部を、国立天文台HP上の「天文情報」-「よくある質問」-「暦に関する質問」他より引用しました。]

なぜうるう年にオリンピック競技大会が開かれるの?
 オリンピックを開く年を、4年に1度にする理由として、最も有力な説は、古代ギリシアの暦法によるものです。
 オリンピックの発祥地は、現在のギリシアのペロポネソス半島西部にあった古代都市オリンピアです。開始時期は、考古学の研究によって紀元前9世紀とされます。ギリシア国内が戦争によって乱れ、しばらくしてオリンピックは開催できなくなりました。
この地域を治めていたエリス王イヒテスの夢枕にアポロン神が現われて、「スパルタとの戦争をやめて競技会を復活するように」と啓示を与えたことにより、紀元前776年にオリンピックの開催を復活したと言われています。
 現代のオリンピックは世界平和を究極の目的としたスポーツの祭典ですが、古代オリンピックはギリシアを中心にしたヘレニズム文化圏の宗教行事でした。全能の神ゼウスをはじめ多くの神々を崇めるための、神域における体育や芸術の競技祭だったのです。
 古代ギリシアでは、太陽暦と太陰暦を併用していました。太陽暦の8年と、太陰暦の8年3か月(99カ月)が、ほぼ同じ長さになるため、8年という周期を特別視していました。最初は8年毎に現われる太陰暦3か月分の調整期間を使ってオリンピックを開催しましたが、イヒテスの再興後は、その半分の周期を使ったと言われています。つまり、太陰暦での99か月で1周期のうちの、49カ月目と50カ月目間隔を4年交互にして開催されていたそうです。
 古代オリンピックは、紀元後393年まで開催され、第293回オリンピック競技大祭が最後になりました。その後は1500年ほどの長い間、オリンピックは一度も開催されることもなく、忘れられていましたが、それを復活させたのは、近代になってからでした。フランスの教育者で近代オリンピックの父と呼ばれる、ピエール・ド・クーベルタン男爵がオリンピックの復活を提唱して支持を得たことで、ようやく1896年、記念すべき第1回大会がオリンピックのふるさとであるギリシアのアテネで開催されることになりました。1896年はグレゴリオ暦法のうるう年の規則(1)に当てはまります。
 古代ローマ発祥の太陽暦であるロムルス暦を起源とする、グレゴリオ暦法でのうるう年の置き方の規則(置閏法といいます)と、古代ギリシアで太陽暦と太陰暦を併用する時に現われる調整期間の算定方法は、正確に言うと別物です。しかし、古代オリンピックの開催周期が4年毎だった故事と、グレゴリオ暦の置閏法による周期が4年毎で、偶然に時間間隔の長さが一致したので、近代にオリンピックが復活した後は、4年に1回、うるう年に開催することが定例となりました。
 1896年の第1回大会から数えて、今年2020年の東京大会は、夏季大会として第32回目の開催となります。今回を含めると、1964年に東京で行われた夏季大会、1972年に札幌で行われた冬季大会、1998年に長野で行われた冬季大会、合計4回のオリンピック競技会が日本で行われることになります。
開催数の世界ランキングとしては、現在の日本は第3位です。第1位はアメリカで8回、第2位はフランスで5回となっています。

 [以上の情報は一部を、公益財団法人日本オリンピック委員会HP上のコラム「オリンピックコラム」-「オリンピックの歴史」他より引用しました。]

2020年を思い出深い、良い年に

 以上、うるう年についてのトリビアをお伝えしてきましたが、今年の記念日としてお勧めする月日をお知らせして、締めくくりたいと思います。
 西暦2020年は、偶然にも和暦で令和2年です。そのため、今年は特に「2」という数字が強調されて目立つ年です。お勧めするのは、2020年2月22日、11月22日(語呂合わせで「いい夫婦の日」)で、共に六曜の「大安」の日に当たっています。年内で数字「2」が並ぶ日としては、2月2日もありますが、この日は六曜で「先負」に当たりますので、意味を考えて強くお勧めは致しません。
 「2」という数字の持つ概念には、一つのものが実は二つから成り立っている、二つ揃って初めて一つの働きをするという意味合いがあります。また、その二つのものは、対等の関係でお互いに支え合うので、協調して一つの事柄に当たることも表します。パートナーシップを結ぶのに最適の年ですね。
 交際開始、または結婚に良い年です。「2」が並んで覚えやすい日を使って、恋人同士のロマンチックな思い出の日にされるほか、プロポーズや入籍されるのにも良いでしょう。恋愛と結婚だけでなく、ビジネスにも活用して下さい。共同経営の起業にも良いでしょう。
 2020年が、皆様にとって、良きご縁を結ばれ、来年に向けて発展してゆく年になりますよう、心より願っています。