第二十一弾インタビュアーは姫皇子先生です♪
「本日は姫皇子先生へインタビューさせていただきます。
普段あまり聞けないお話やプライベートなど鑑定のなかではなかなか知ることのないこともぜひ聞いていきたいと思っています。
姫皇子先生、よろしくお願いします。」
「こちらこそよろしくお願いいたします。ウラナ占い師の姫皇子と申します。
このように人前でお話しすることはあまりなく、緊張しておりますが、お手柔らかにお願いいたします。鑑定のときはなるべく丁寧な言葉でお話しするように心がけていますが、だんだんと素の私が出てきてしまうかもしれません。
誠意をもってお答えしていきますのでよろしくお願いいたします。」
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「さっそくですが、姫皇子先生の鑑定歴はどのくらいですか?」
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「初めてお仕事として占い師となったのは一人目の子を産んでちょうど一年後でした。ですので今年の5月で丸21年、今は22年目となりました。
ウラナさんにお世話になったのは2016年からですから6年、もうすぐ7年目になりますね。
子供は3人おりますので出産のお休みを何度かいただいていますが、もうそんなにたったんだなと今改めて感じております。」
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「先生はいつ頃から占いに携わるようになりましたか?
占いやタロットカードに出会ったきっかけを教えてください。」-
「初めてタロットカードを見たのが中学二年生のときでした。
当時マイバースデーとかレモンといったかな?
そんなような雑誌が流行っており、その付録のタロットカードを持ってきたクラスメートが占いをしているのを見たのがきっかけです。
私は特に占ってほしいと思わなかったので見ていただけだったのですが、占っていた友人の言葉がすんなりと心に届かず、まだカードの意味もわからなかったのにちょっと違うんじゃないかな、こうじゃないかなと思っていました。
気になるとどうしても確かめたくなってしまって本屋さんで大アルカナだけのタロットカードを買ってきたのが始まりでした。
その後いろいろなタロットの本を読んで独学で勉強したのが懐かしいです。
高校生になってアルバイトでお金が稼げるようになってからは渋谷や新宿の占いのお店に足を運び、気に入ったりピンときたタロットカードを買うようになりました。
今もまだその頃に手に入れたカードは手元にあります。
いくつかは実家に置いてありますが、お気に入りは全て自宅で鑑定に使っています。
メインで使う相棒のようなカードがありますが、なんとなく疲れているかな?と感じたときはお休みさせたりしています。
私は鑑定中にカードをメモしていないので、たくさんの質問をいただいた鑑定のときなどは2組、3組と使うこともあります。
机の上がカードでいっぱいになってしまいますが、それぞれのカードが私になにかを伝えたくて頑張ってくれていると思うととても愛おしく感じます。
タロットカードの存在を教えてくれた友人には感謝ですね。」
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「実際に占い師になろうと思われたのは何歳ごろでしたか?」
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「実は占い師になろうとは思っていませんでした。
でも私が占いが出来ると知られた高校時代は休み時間のたびにクラスメートが私の机を囲んで占ってほしいと順番待ちをしている状態で、いろいろなことを占いました。
それから高校二年生、三年生、大学一年、二年の学園祭で占いを出店し、初めて会った人を占う機会にも恵まれました。
その時に他の人を占う経験を積んだのかなと思います。
その後は学生結婚をして家庭に入り占いからは遠ざかりました。
実は音楽大学に高校から通って卒業していて、教員免許をもっていましたし、学生結婚したお相手も音楽を生業としていく話をしていたので、占いをお仕事にするということは全く考えていませんでした。
いろいろあって離婚、再婚と続き、出産して一年たつ頃に新聞広告で<占いできる人募集中>というチラシの字が目にとまり、どんなことをするのか興味本位で電話をかけてお話を聞きました。
その時に実際に会社にいらしてお話ししませんかと言われ、私は純粋にお話を聞きに行っただけのつもりでした。
タロットカードを持ってきてくださいとのことでしたのでその通りにしてお話を聞いていたところ、ちょっと占ってみてくださいと言われ、たずねられるままお答えをしたところ、ぜひ占い師として契約したいという流れになりました。
いわゆるオーディションだったんですね。
その時はまだ幼い子もいますし、どうしようかと悩んでいたのですが、自宅で出来るということと、子供に何かあったときには優先してくれるという言葉に背中を押され、占い師としてデビューしたという流れです。
実際に初めて電話をとる瞬間まで、自分が占い師になったという自覚がなかったのではないかと思います。
でも今では立派に(!?)自覚をもって電話占い師としてのお仕事を真正面から受け止めて精一杯頑張っています。」
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「電話占いで苦労されたことやデビューのころはどのような感じでしたか?」
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「まず、お伝えしたいことが電話ではどのように伝わっているかがわからないことが不安でした。
対面で占うときはご相談者さまが目の前にいますから、伝わったか伝わっていないかが表情でわかることもありましたが、お電話ですと表情は全くわかりません。
相づちを打ってくださる方はまだいいのですが、なにも聞こえないときは聞いてくださっているのかも不安になるときがあります。
今はそういうこともあるのだと割りきっていますので、お時間ももったいないですからお伝えしたいことをお話ししてしまいますけれど。
あとは相談者さまがどう受け止められるかをとても考えます。
言い方ひとつでカードの答えを正しく伝えられるかそうでないかが変わってしまいますので、できるだけ正しく伝わってほしいと常に考えています。
同じ幸せという言葉でも、その人にとっての幸せかそうでないかが大切で、なかなか振り向いてもらえないお相手をそれでも待つことが幸せと思える人と、気持ちを切り替えて次に向かわれることが幸せだと思う人がいます。
それを踏まえてご相談者さまの立場や気持ちになってお話しするように心がけています。
初めのころは言葉を選んだり、なるべくわかりやすくお話しするのに苦労しました。
伝わったかどうか、その場ではなかなかわからなかったので、本当に不安でしたが、ご相談者さまがわかりやすかったといってくださることがとても嬉しかったですし、今もそう感じています。」
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「姫皇子先生が鑑定で大切にしていることを教えてください。」
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「一番大切に思っていることは、カードの答えを忠実にお伝えすることです。
相談者さまの思ったような答えでなかったとしても、カードの意味がそのまま伝わるようにお話しするのを大切にしています。
あまり良くない結果が出ていても良いとお伝えすると必ずどこかで歪みが生まれます。
それでは相談者さまが不信感を抱かれてしまいます。
それは信用してくださる相談者さまへの裏切りとなってしまうので、ダメなときはダメですと、なるべくオブラートに包んでお話しさせていただきます。
努力だけではどうにもならないことがあるということもあるのです。
そういうときは出来るだけ無理のない形で前を向いていただけるように、ご相談者さまが納得のいく形を進めるように背中を押させていただいています。」
「そういえば、普通は思い人と添い遂げたいと思われてご相談を受けることが多いのですが、珍しいことに逆のパターンもありまして、別れたい、もう別れてるよねとご相談をお受けしたのですが、何度占ってもうまくいく、別れることはないと出てしまい、別れるためのアドバイスができずにいたことがありました。
こうなったらと開き直って絶対にうまくいきます、別れられません、幸せになってくださいと言い続けた結果、入籍のご報告をいただいたときには本当に嬉しかったです。
カードの答えを偽りなく伝えていた結果ですので、ご相談者さまが幸せになられたことが素直に私の幸せとなりました。
やっぱり出たカードには必ず意味があると改めて実感した出来事でした。
時々、ご相談者さまが納得のいくような鑑定ができなかったのではと落ち込んでしまったりするときには、このご相談者さまのお話しを思い出し、モチベーションをあげて、また頑張ろうという気持ちになっています。
占い師冥利につきる鑑定の思い出です。」
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「姫皇子先生の得意な占術についてご説明をお願いします。」
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「得意な占術はやっぱりタロットカードですね。
ルーンでもかなり占えるとは思うのですが、タロットカードの方が付き合いが長い分、お答えするのに時間がかかりません。
ご相談者さまは1分単位でのお支払いなので、出来るだけ早く結果を出してお伝えするにはタロットカード一択になっています。
ウラナさんに所属されている他の素晴らしい占い師の皆様は、とてもスピリチャルな才能をお持ちですが、私は残念ながらそこまでの才能を持ち合わせておりません。
あくまでもカードの意味をご相談者さまの状況に当てはめて、今後の流れや回避するべきことのアドバイスをさせていただいています。
そういう意味でもルーンの曖昧な意味合いをどうとらえるか時間がかかってしまう占術よりも、タロットカードを使うことが多くなる要因です。」
「タロットカードにはウェイト版、マルセイユ版、ライダー版などいろいろな種類があります。
ライダー版は、マルセイユ版からキリスト教的ないわゆる宗教的な考えを排除したものをライダー社から発売したものをさしています。
ウェイト版はこのライダー版の特色を引き継いでアーサー・エドワード・ウェイトが復刻したものというのが一般的にいわれていることですが、そもそもタロットカードは起源がインド説、エジプト説、モロッコ周辺説、北アフリカ説など諸説あって今でも結論が出ていません。
タローカードというのが正式名称だという人もいます。
私はウェイト版、マルセイユ版、ライダー版のカードの意味の違いを違いとして捉えるのではなく、大きな意味で全てを持っていると考えています。
なのでそれぞれをしっかりと学ばれた方とは違うリーディングになることもあります。
以前、当時所属していた会社の占い師仲間と勉強会をしたときに、その占い師さんはカードの絵柄から感じ取れるものを大切にするといわれていたので、私も一枚一枚のカードを眺めながらインスピレーションを受けたことを大切にすることもあります。
今はタロットカードだけでなく、オラクルカード、エンジェルカード、ボイジャータロットなども勉強しながら、でも一番相性が良いと感じるタロットカードを鑑定に使っています。
ご質問に合った答えを正しく導き出すために知識を増やしています。
まだまだ未熟な部分もありますが、精一杯鑑定させていただいています。
ますます精進していきたいですね。」
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「タロットカードを使った得意なご相談内容はどのようなものでしょうか。」
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「得意なご相談内容ですか?
えーと…一番多いご相談内容はやっぱり恋愛相談ですね。
あ、そうだ!得意といって良いのかはわかりませんが、お仕事や人間関係は比較的カードの意思を読み取りやすいと思います。私自身は会社勤めをしたことはないので、お仕事の内容に関しては必ずしも正しい状況を汲み取るということはできていないかもしれませんが、お仕事で困ったことがあったときの打開策は占うことができます。
人間関係はご相談者さまの立場から見てというだけでなく、全体のなかでどういう立場なのかを客観的に占うことができますので、アドバイスがしやすいです。
仕事関係でも、ご近所さんでも、保護者同士だとしても、ご相談者さまがどういう状況なのかを占うことで解決策が見えてくることがあります。
すぐには解決しなくても徐々に居心地のよい状況に進めていけるようにアドバイスさせていただいていますね。
もうひとつ得意だといえるかな、ということは子育てや親子関係のご相談ですね。
私も三児の母ですから、子どもたちの友達やPTA役員関係、受験や反抗期などのさまざまな親子関係を周りも含めてたくさん見てきました。
おかげでご相談者さまがどんなことで悩まれているのか、正しい状況判断をすることが出来るようです。
実際にタロットカードのアドバイスをより具体的にお話しできるのではないかと思います。
自分で経験した子育てではなく、あくまでもカードの示す解決策やアドバイスをお伝えしています。
私がしてきた子育てとは切り離していますので、その点はご安心いただきたいと思います。」
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「逆に苦手なご相談内容などあるのでしょうか。」
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「そうですね…ぺーぺーですが、これでも占い師ですので基本的にタロットカードで占えないことはありません。ただ、私はタロットカードの答えをお伝えすることはできてもカードが示す答えを変えることはできません。
例えば復縁が一番困ってしまうのですが、復縁できる、あるいは復縁できる可能性があると出たときはそれに対してのアドバイスや方法をお伝えできるのですが、復縁ができない、難しいと出てしまうとアドバイスも示されないことがあります。
そうお伝えしてもご相談者さまは復縁がしたいと思われているのですから、何とか方法はないかと聞かれます。そういうときは本当に困ってしまいます。
残念ながら私はご縁を結び直したり、お相手の気持ちを変える力を持たないので、そういうときは本当に申し訳ないと思ってしまいます。
そういう意味では復縁は苦手だと感じているご相談内容かもしれません。
もちろんダメ元でも可能性がある方法はお伝えするよう努力はさせていただいていますが、やっぱり努力だけではどうにもならないことはあるようで、そういう時には未来を変える力があったらなと、自分の力不足に落ち込みます。
ですので復縁のご相談のときは今でも緊張してしまいますね。」
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「ここからは少しプライベートのことをお聞きしたいと思います。
先生の人生で一番辛かったことはなんですか?その時の現状打破の方法などもありましたらお願いします。」-
「人生で辛かったことは…たくさんありますね(笑)一番思い出すのは子どもの頃のことでしょうか。小学校の4、5年生の頃だったと思います。私は少し正義感が強く、父や母の話をよく聞いていたので、年齢より耳年増だったのかなと思います。
当時の小学校ではまだ先生が絶対的な権力を持っていて、先生が理不尽なことで怒っても黙ってクラス全体で叱られていることが普通でした。
私も黙ってれば良いものをついつい先生の話の矛盾を突いたり、揚げ足をとったりしてしまい、先生からはとても煙たがられていました。
生意気だと思われていたようです。
その正義感はクラスメートにも及ぶことがあり、自習時間のときに何人かがうるさくすることがあると私の正義感がムクムクと起き出して、静かにしてください、静かにして~などついつい指摘してしまっていました。
小学4年生の男子ですからうるさい女子の言葉なんて素直に聞きませんよね。
お前がうるさいよなんて言われて売り言葉に買い言葉でケンカになり、騒いでいた男子に加勢が加わって、結局クラス全体対私一人で言い争っていました。
そうすると言い争う声に他のクラスの先生が何事かと見に来るのですが、事の説明をしてもクラスのほとんどが原因は私にあると言うので結局私が怒られてしまうのです。
自習時間に静かにすることは当たり前なので、私の方が正しいはずなのに怒られるのですから当然納得がいきません。でもクラス全員が私が悪いというのですから勝ち目はありませんでした。肝心な担任の先生も生意気な生徒の言い分など聞いてくれません。いつも悔しい思いをしていたのを覚えています。
私はもちろんクラスの嫌われものですし、先生にも煙たがられるということでクラスに誰ひとり味方がいない一年を過ごしました。
クラス替えがあった5年生でも残念ながら同じ担任の先生となり、元クラスメートが十人近くもいて、結局同じような針のむしろ状態をもう一年味わうことになりました。」「ただ、私には学校にはいないけれどとても強い味方がいたのです。
それが両親でした。
私がその日あったことで、これこれこういうことがあって、私はこうだと思ったからこうしたんだけど、先生にこう言われて怒られたと報告すると母が、だったらこれはこうだからこう言いなさい、こうすれば良いのよと毎回アドバイスをくれるのです。
単純な私はそうか、こう言えば良いのかと決意も新たに学校に行っていました。
母は、私に知恵をつけているのは親なのだから先生やクラスメートが親に文句言ってきたら親の意見ですと言い返してあげると励ましてくれましたし、父もこれでも文句言うならケツ捲って帰ってこい!と力強く送り出してくれました。
なので、負けませんでしたね(笑)
それでも年に何度かは、朝頭が痛いから学校行きたくないなどと言ってお休みさせてもらったこともありました。なので小学校は卒業までとても長く感じました。
今でも悔しい思いは思い出すことがあります。
当時から年齢を聞かれると28歳超えたら答えませ~んといっていた女性の担任の先生はきっとすでに30歳半ばだったと思いますが、結婚しておらず、きっとあの性格のせいでずっと独身だろうな~なんて意地悪く考えたりしてしまって(笑)
きっと今ならもっとうまく立ち回ることができたのにと思うことともありますね。」
「そんな私に転機が訪れたのは中学に入学してからでした。
周辺の小学校4校から入学してくる中学校は3学年で千二百人を超えるマンモス校でした。
同じ小学校のクラスメートも中学のクラスでは一緒になる人数も少なく、担任の先生も初めて男性になり、私の話をとてもよく聞いてくれる人でした。
忙しい先生は私と話す時間がないときにはノートに書いてくるように言ってくれて、毎日ではないですが交換日記のようなことをしてくれました。
私はクラスで納得がいかなかったことや、部活動でのこと、時には政治問題のことも、思うままの意見をノートに書き連ね、先生の返事を楽しみにしていました。
それがあったからこそ、文句の言いたいことがあったときもその場で言い返すことも減り、悪く言えばノートで先生にチクっているような、そんなストレス発散をしていました。
そしてその事に対して先生が一緒に怒ってくれたり、対応の仕方を教えてくれたり、私の考えを肯定しながらこうすべきことを示してくれたおかげでクラスから浮くことがなくなりました。
そしてもう一人、他の小学校からきたクラスメートの女子がお手本となってくれました。
もちろん向こうはそんなことは知らないでしょうけれど、彼女はとても優しく、とてもおおらかで、私だったらカッとなってしまうことにも優しく微笑んで許すことを見せてくれました。
例えばある日、とても目が悪かった彼女のメガネをみんなで順番に覗かせてもらっていたとき、次に受け取った男子が覗こうと顔の前に持っていった瞬間、片方のレンズが外れて床に落ちて割れてしまいました。
その場にいたみんなが凍りついた表情をしていたと思いますが、彼女は破片を拾ってメガネをしまい、大丈夫とにっこり笑っていました。
次の日、恐らく新しくレンズを交換してきたメガネをかけていたのでしょうけれど、割ってしまった男子が謝りにいくとなんの事?何もなかったよと相手が気にしなくていいように気遣った言葉をかけていました。
安いものではないとわかっていたので申し訳なさそうにしていた男子に、一言も恨み言もいわず何もなかったことにする姿に本当に驚きました。
そんな彼女のおかげもあって、私は他のクラスメートとも確執を持つことなく、適度な距離感で仲良くできるようになりました。
あとで聞いたところによると、担任の先生は母に○○さんはとても語彙が多く、いろいろな物事をよく見ていて、自分の意見をしっかり持った上で人の意見を聞くことができると評価してくれていたと言われました。
とても頭の良かったその先生はその後教育委員会の偉い人になったそうです。
小学校のときの先生とえらい違いだと(笑)
孤独だと思っていた私には両親という強い味方がいて、理解のある先生に出会えたことで、一人ではないんだと感じることができたことが、辛い時期を乗り越えられた打開策だったのではないかと思います。
あの時期があったからこそ、私が今の私になったとも思います。
すみません、長くなってしまいました。
本当はこの経験が子育てへと役立つというお話しもあるのですが(笑)
またの機会にしますね。」
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「姫皇子先生が電話占いをしている上で、大変だったエピソードなどありますか?プライベートでも構いません。」
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「ひとつ、本当に笑えるというか泣けるというか、大変だったことがありました。プライベートになるのかなと思いますが、先程占い師を始めたときに出産して一年だとお話ししたと思います。
幼稚園にいかせるまで占いのお仕事中に子どもを預けていなかったので、一人目が4歳くらいまではある程度仕切りで囲って飲み物を用意し、テレビをつけておけば問題なく待っていてくれました。
隣の部屋でお仕事をしていましたのでなにかあったかなと思えば電話を切ったあと様子を見に行けましたので特に大きなトラブルはありませんでした。
その頃には二人目も2歳になったのでベットにいさせるよりも二人で一緒にテレビをつけて囲っておけば仲良く遊びながら待っていてくれました。
ところがある日、鑑定中にバタンと音がしたので囲いを倒したなということはわかりましたが、その鑑定に限って一時間を超え、なかなか様子を見に行くことができませんでした。
下の子がきゃっきゃと喜ぶ声は時々聞こえてきますし、上の子が少し暴れているなという感じは受けましたが、深刻なお話しだったこともあり鑑定に集中してしまいました。やっと鑑定が終わり、お待たせ~と言いながら部屋のドアを開けたら…
部屋中真っ白な粉だらけだったんです。空気中はもちろん、黒いはずのピアノも、テーブルも、ソファーも、真っ白…下の子のお尻にはたくシッカロールをばらまかれてました(笑)それもあけたばかりの缶と安かったので買っておいた新品の缶まで。
黙ってドアを閉めました(笑)さすがに呆然自失とはあれのことでしたね。
そのあと二人をお風呂にいれ、ご飯を食べさせてから泣きながら部屋の掃除をしました。和室だったので畳の目地にまで粉が入り、掃除機をかけてから何度も何度も拭き掃除をしたことが昨日のように思い出されます。
それからしばらくは鑑定後に子どもたちのいる部屋のドアを開けるのが怖かったですよ(笑)子どもたちが頭まで真っ白で、上の子は上半身裸でテーブルの上で踊っていた姿をいまだに思い出します。今は笑い話ですけどね。」
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「大変な出来事でしたね(笑)
話を本筋に戻しましょう。
今、恋愛で悩まれている方へのメッセージをお願いします。」-
「はい。恋愛はお相手があることですから必ずしも思いどおりにいくことではありません。状況も様々です。片想いも、両思いでも、不倫でもダブル不倫でも、恋愛感情があるのであればそれは恋愛だと思っています。お相手の方を思う気持ちはとても大切なものです。思いが伝わったり、心が通ったりして幸せな時間を過ごすこともありますし、残念ながら思いが届かなかったり、通っていたはずの心がいつの間にか離れてしまったりすることもあります。
ご縁も必要ですし、タイミングも大事です。
気持ちだけではどうにもならないという事情もあります。
つまり恋愛は人の数だけ、愛の数だけパターンがあるのです。
みんながみんな同じ恋愛にはなりませんし、似ていても全てが同じということは滅多にありません。正解がないので悩んで当たり前なのです。
特に恋愛は幸せになりたいと強く感じるものです。
そして恋愛は幸せになるための大事な要素でもあるのです。」
「悩んでください。迷ってください。その気持ちもお相手に対しての愛情表現です。
好きでなければ悩みも迷いもありません。悩むのも迷うのもお相手の事を思っての事です。決して悪いことではありません。
それでも先が見えない、不安に押し潰されそうなときは私たちにお話しにきてください。きっと無限に感じた迷路の出口を一緒に探すお手伝いをします。人は絶対に一人ぼっちではないのですから。」
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「最後に姫皇子先生からご相談者さまに伝えたいメッセージをお願いします。」
「今回インタビューをお受けしたことで私自身の振り返りにもなりました。
今の私があるのも過去の自分があるからだと納得しました。
どんな過去でも今の自分への大切な礎です。
これから先に進んでいく道しるべでもあります。
人生でも人との関わりは密で、生きていく上で人間関係はつきものです。
恋愛関係、仕事の人間関係、友人関係、夫婦関係、親子関係などなど…
どの関係にも全く縁がない方はいらっしゃらないと思います。
だからこそ、人とのご縁を大切にできるように、思いやりの心を忘れないように、関わる人との適切な関係を保てることが大事です。
常に今が幸せだと思える人生を歩めるように、私も良いご縁で繋がれることを目指してこれからも精進して参ります。」
「長いお時間お付き合いくださいましてありがとうございました。
最後までお付き合いいただいたこと、心から感謝申し上げます。
インタビューに関われたこと、本当に良かったと思っております。
ありがとうございました。」