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2019ハロウィン特別コラム:奈良橋カイネ先生

鑑定師 メッセージ
時間外
現代の“ハロウィン”は、一般的に魔女やお化けに変装した子供達が、住み着いている地域の家々を訪れてお菓子をもらって楽しんで過ごす風習に変わっていたり、カボチャの中身をくりぬいて目・鼻・口を作り、出来るだけ怖い顔に作って悪霊や妖気などを脅かし払うようにする「カボチャちょうちん」などを作り、秋の夜長を楽しみにパーティーをしたりしています。最近では仮装パーティーが過熱して来て争いが起きたり、白熱していて驚きもありますね。それでは、実際には“ハロウィン“の由来についてどうなのか、お話ししていきたいと思います。”ハロウィン“とは、古代ケルト人がヨーロッパ全土に散らばっていた時の土着宗教信仰で、元は「西洋のお盆。」としての役割があります。『亡くなった霊魂を弔うために供物を捧げる』これが作物の豊穣を祝う“収穫祭”などとも結びついています。陽が極まった夏が終わり、これから冬至(とうじ)と称される「インボルグ」(陰が極まった時で、お籠りなど、縮こまって冬眠してじっといる状態。)に向かう前の儀式を主に表します。春の復活祭「イースター」までに、闇の存在に個々の意識が引きずられてしまわないように、“ウィッカーマン”という人形を燃やしたりします。“ウィッカーマン”については、諸説あり、ホラー化しているので怖いお話が好きな方はご存知かと思われます。ただ、オーバーにつくった形跡が多々ありますので、本気ですべてを信じ込まないようにしましょう。四季の巡りを最大に生かすために取り入れたものですので、平和を祈る儀式でもあるわけです。今回は、その簡易的な皆様が出来る“ウィッカーマン“に関する独特のオマジナイなどもご紹介していきます。
〜魔女などのお話〜
「イースター」という聞こえから、キリスト教とも重複しているように聞こえますが、”ハロウィン”は古代ケルト人が信仰していた土着のヨーロッパの宗教の行事の一つです。魔女と称するものも薬草を抱えていた地域のお産婆さん兼、お医者さんの役割をした土着の宗教の関係者でした。それは、というのはキリスト教がヨーロッパ全土に入ってくる前は、土着の宗教の女性の土地の女神がその地域を仕切っていた為、女性がある程度の権力を地域で持ち、薬草を作って持っていましたが、キリスト教が取り仕切るようになった時代になると、男性が権力を持ち、そのようなものすべてを取り仕切るようになりました。疫病などが流行るとキリスト教徒の間でも薬草を欲しがり、地域のお産婆さんや巫女さん達を“異教徒・魔女“として悪いもの・悪い存在として仕立てあげて、お産婆さん達が持っていた薬草を取り立てて権力を我がものとしていきました。いわゆる「魔女狩り」などという歴史はこのような事が発端となってヨーロッパ全土にキリスト教徒の都合にあわせて広まっていったという事は否めない事実です。一般的な魔女のイメージは、怪しいまじないをしてブツブツ呪文を唱えながら大きな鍋をかき回して薬草などを煮詰めて劇薬をつくっているイメージが強いと思われますが、実際は民間人の体に優しいハーブなどを利用しやすいように干したり加工したり、そこに選ばれた巫女などが祈りを持って女神の力を宿し安心するようにオマジナイをしたりお守を作ったり、平和な癒し作業を地域の人達の為になる事を施していました。現代のハロウィンを土着宗教の再現として過ごしている魔術結社などでは、10月31日の夕方の日が落ちてから団員が集まり、「インボルグ」へ向ける前なので、ハチャメチャでクレージーなドンチャン騒ぎをして精神的にも発散をし、同時進行で作って煮込んでおいたトマトベースのごった煮(野菜が沢山入っているもの。)とするものを朝方に各自美味しく食べて、夜明けと共に自分達の家路へバラバラに散って帰っていく、というおおまかなスケジュールです。トマトは、収穫祭の要ですし、栄養豊富で医者いらずと言われていますので、昔から珍重されてハロウィン行事にも使われていたのですね。
〜ハロウィンの代表的なオマジナイ〜
それでは、”ハロウィン“の後でお正月にも行われる、”ウィッカーマン“のオマジナイをお教えします。”ハロウィン”は、陰の気を引きずらないように、春の復活祭に向けて過去のしがらみを断ち切っていく事が目的です。嫌な事、引きずりたくないネガティブ要素を処理していきます。まず、フランキンセンスやミルラなどの香りのお香で周辺のスペースを焚きしめて場を清めておきます。(無ければ白檀などで代用可。)そして次に、普通の白い紙(羊皮紙ならなお可)をヒトガタに切っておきます。そこに忘れたい事や断ち切りたい人達の名前や生年月日・自分の断ち切りたい事やそこから叶って欲しい願いなどを赤ペンで書いて(ドラゴンズブラッドのインクならなお可)、あらかじめ用意しておいた灰皿でヒトガタを燃やします。燃えカスは、塩を降って清めてからゴミとして処理し出します。新たな始まりに向けて、スッキリした毎日を送って行けるように、ネガティブ要素は火の要素で燃やしてしまうのが一番良い、という風習のもとに考えられた方法です。実際にこれをやってハロウィンの締めにしている所もあって、風物詩のような形で認識して頂ければ幸いです。
それでは、皆様がハロウィンを過ごしてスッキリした形で冬至やお正月をお迎えして頂けますように。